今回はグリーンシーズン最後の催行として、関西からおこしのI様を西別岳~摩周岳の縦走プランへご案内させていただきました。この日は気温はそれほど低くはなかったもののの(10℃前後)曇時々晴れといった空模様で、とにかく朝から風が強く、その影響で山体に風があたりガスが湧き上がっているという状況でした。
いつものように登山口からカラマツの人工林を抜け、ウグイス谷を経てガマン坂をよじ登ると一気に視界がひらけていきます。手近な山ながらこの高度感が西別岳の魅力でもありますね。そして上部では風が吹き荒れており、いそいそとレインウェアや追加の行動着を着用しつつ歩を進めます。リスケ山から西別岳山頂までの吊尾根は特に風が抜けやすい地形なので、ここへ進むまえに休憩を取ったり、服装を整えましょう。西別の山頂についてみると、あいにくと強風の影響でガスの中…。東側斜面のベンチのある窪地はそれでもいくらか風をしのげる場所なので、ここも休憩には適しています。
そんなこんなで、更に縦走路へと進むべく又牛別を下っていくと、紅葉の終わったダケカンバの白い群生が静かにアーチの小道を飾っております。落ちた葉っぱがカサカサと道を敷き詰め、木々の合間からすっかり摩周湖とカムイヌプリがのぞいておりました。分岐からカムイヌプリの登山道へ入ると、 以外にもこのあたりはカルデラの外輪の影に入るからか風がそれほど吹いていません。というわけで、摩周岳のピークに立つ頃にはガスもスッキリと晴れてまずまずの展望となりました。往復の帰路をたどる際には西別岳ピークでも展望を楽しめ、天気予報の割には恵まれた山行とすることが出来ました。
振り返ってみれば、今シーズンはスタートも強風の西別岳からでした。I様、ご体験いただきまして、ありがとうございました。また、夏シーズンをご一緒させて頂いたすべての方に感謝申し上げます。
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