2023/01/08、阿寒湖氷上ウォーキング&オンネトートレッキング

阿寒湖・アイスバブル1

この日は関西からM様母娘が阿寒湖へ遊びに来てくれました。この方たちは北海道へよく来ていただいているいわば北海道マニアで、この度はずいぶん前から私のトレッキングプランをご予約いただいていたのでした。

さてこの日は当初オンネトートレッキングプランにてご予約をいただいていたのですが、阿寒湖の結氷状態が十分となったこととアイスバブルの調子が良かったので、阿寒湖氷上ウォーキングとオンネトートレッキングプランを折衷して織り交ぜての催行をご提案させていただきました。プライベートのプランはこのような臨機応変な催行が可能なのも魅力ですからね。

雄阿寒岳・アイスバブル
雄阿寒岳・アイスバブル

今シーズンの阿寒湖の結氷の早さは例年並みくらいでしょうか。ただしクリスマスの大雪の影響で薄氷が一度沈んだことにより氷自体は厚いようです。場所によって風で流されて再凍結した氷や、雪が含まれて盛り上がった氷などが観察出来ます。湯壺の場所を知っている経験者が的確な判断の元、安全に湖上に乗れるようになったのはほんの数日前といったところでしょうか。雪が降ると雪との接地面の氷は溶けて濁るのでアイスバブルは見ることができなくなります。なんで、観察が出来るのは後数日、つまり結氷から数えてトータルでは一週間~10日程度の儚きものなのです。

阿寒湖・アイスバブル2
阿寒湖・アイスバブル2

基本的に凍結湖面は厚さが10cmもあれば上に乗って歩いて渡れるようにはなります。しかし、注意したいのは氷の厚さは場所によって非常にムラがあるということで、特に阿寒湖は温泉や湯壺(湖底から温泉が湧き上がっている場所)が多いので知らない人が何気無く散策するのには少々危険を伴います。この時期、湖水をブラブラと歩き回っている観光客を見ているとちょっと怖いですね。阿寒湖では落水事故はたびたび起こっておりますので。

オンネトートレッキングにて
オンネトートレッキングにて

オンネトーも同じで、湖上にはたくさんの湯壺があるのですが、そこに近づきすぎたり、なんなら湯壺と湯壺の間を縫うようにして通ってくる人がいたりして肝を冷やさんばかりです。考えてみてください!それはあなたが危険かどうかだけの問題ではないんです。そこに足跡があると他の人も歩けると思って行く人がいるでしょう?その人がその時大丈夫でもタイミングが違えば危ない状況もあり得るのです。暖気の入り方や積雪状況などで氷の厚さや歩ける箇所も違ってくるのですから。危険箇所には近づいてはいけません。

オンネトーより雌阿寒岳
オンネトーより雌阿寒岳

そんなこんなで、晴天の中阿寒湖のアイスバブルを観察し、オンネトーの湖面をのんびりとトレッキングできてM様母娘にもお楽しみいただけたご様子。いやぁいいタイミングでお越しいただけて何よりでした。また気が向いたら遊びに来てくださいね。

散策をご希望の場合はガイディングについても承りますので、お気軽にお声がけください。