2024/07/07~09(10日予備日) 幌尻岳新冠ルート

幌尻岳・頂上

みなさまお疲れ様です。登山ガイドの西田です。先日は今シーズン一発目の幌尻岳を新冠ルートより登ってまいりました。今回は長野県からおこしのM様ご夫妻とご一緒させていただきました。

今回は入山前より天気予報がイマイチで、初日は雨。イドンナップ山荘まで作戦を考えながら岩清水林道を3時間ドライブ。ここからさらにおなじみの20キロの林道をレインウェア着用にてひたすらに歩きます。14:30頃新冠幌尻山荘到着。先着していた2名の登山者が下山。一名が同宿となる。夜間も雨は降り続いておりました。

翌日は雨の降りしきる中、4時起き5:30発で一応登頂を目指すも、幌尻沢を超えたあたりで雨が強まり断念。ここから上は6時間ほどかかるので、ザーザー降りが続くと最悪の場合帰りに沢が渡れなくなってしまう懸念があります。山荘に戻り停滞。この日は夜間は雨は止んでおりました。

翌日は、2時起き4時発でピークを目指す。前日よりも明らかに天候は回復。雨は止み、時折青空も見えだしている。幌尻沢も幾分水が減水傾向。co1650の渡渉部分は、すでに全く雪渓は無く、ここより上部では夏の花がすでに満開をなっていました。コバイケイソウ、チシマフウロ、ウサギギク、アズマギク、チングルマ、フデリンドウ、コケモモ、ツガザクラ系、ミヤマダイコンソウなどが咲いておりました。ウスユキトウヒレンはもう少しといったところ。

幌尻岳・頂上付近
幌尻岳・頂上付近

8:30頃ピーク着。幌尻岳の看板が日高山脈襟裳十勝国立公園に変わっておりました。写真を撮ってそそくさと下山開始。12:00幌尻山荘着。今回はお客様が手違いで10日の14時に帰りの飛行機を取ってしまったので、こののまま下山する。帰りの林道歩きの途中で雨が降ったりしながら、17:30イドンナップ山荘到着。今回は珍しく熊には出会いませんでした。M様この度はありがとうございました。また遊びにいらっしゃってくださいね!