2026/07/22:日本百名山・斜里岳を登る!(新道往復コース)

斜里岳神社

こんばんは!登山ガイドの西田です。

7月22日に実施した斜里岳(新道往復コース)のガイドプランの様子をお届けします。道東を代表する名峰であり、「日本百名山」としても知られる斜里岳。その魅力と当日のコースコンディションを振り返ります!

⛰️ 当日のコースコンディションと天気

  • 日時: 7月22日
  • ルート: 斜里岳・新道コース往復
  • 天候: 晴れのち曇り(山頂付近は爽やかな風が吹く絶好の登山日和)

斜里岳の登山道は下二股から「旧道」と「新道」に分かれています。旧道コースは沢を何度も渡るアドベンチャー感あふれるルートですが、この日の旧道コースは前日までの雨の影響もありやや水が多め。転倒リスクや足元の滑りやすさを考慮し、今回は安全かつ確実に山頂を目指せる「新道コース」の往復を選択しました。

新道コースは、緩やかな樹林帯から始まり、徐々に視界が開けていく変化に富んだ登山道です。

🌸 今が見頃!登山道を彩る可憐な高山植物たち

「花の百名山」の異名を持つ斜里岳。7月下旬の新道コースは、まさに高山植物の楽園でした!

登り一辺倒のつらい登りも、足元に咲く花々が心を癒やしてくれます。

  • チシマノキンバイソウ:上二股の上部より出現。上品な黄色のお花が登山者を迎えてくれます。
  • エゾノツガザクラ:登山道上部のあちこちに群生が見られました。
  • イワギキョウ:馬の背から上の岩稜で見られました。
  • ミヤマダイコンソウ:馬の背の下あたりの登山道脇にひっそりと咲いていました。
  • フタマタタンポポ:山頂直下、斜里岳神社周辺のザレ場に咲いていました。
  • エゾカンゾウ:斜里岳神社周辺に群生していました
  • ヨツバシオガマ:主に山頂直下の岩場付近

参加されたお客様も、上部のお花畑の群生に感動されて足を止めてはカメラを向けていらっしゃいました。

🪨 新道コースの見どころと登山のポイント

新道コースは旧道のような沢登り要素はないものの、侮れない登りごたえがあります。

  1. 馬の背・見晴台までの登り樹林帯の中をジグザグと登っていきます。しっかりとした傾斜がありますが、整備が行き届いており歩きやすい道です。木々の隙間からオホーツク海や知床の山並みがチラリと見え隠れし、モチベーションが上がります。
  2. ハイマツ帯と稜線歩き森林限界を超えると、一気に視界が360度パノラマに広がります!冷涼な風が心地よく、火照った体をクールダウンしてくれます。ここからの斜里岳のピーク(本峰)の眺めは圧巻です。
  3. 山頂直下の岩場最後のひと踏ん張りは、火山特有のザレ場や岩場になります。ストックをしまって、三点支持を意識しながら慎重に登頂を目指します。

☀️ ついに山頂へ!大パノラマのご褒美

そして11時頃、無事に斜里岳山頂(標高1,547m)に全員で登頂成功しました!

山頂からは、知床連山、斜里平野、そして遠くは阿寒・屈斜路の山々まで見渡す大絶景!

少し雲が流れる瞬間もありましたが、時折差し込む太陽の光が眼下の景色を美しく照らし出し、登頂の疲れを完全に吹き飛ばしてくれました。

風を少し避けられる岩陰で、行動食や温かいお茶の美味しいこと……!これぞ登山の醍醐味です。

📝 ガイドからのまとめ

下山も同じ新道コースを慎重に下ります。下りは膝や足首への負担がかかりやすいため、歩幅を小さくし、確実な足場を選びながらゆっくりと下山完了。全員怪我なく、無事に登山口へ戻ってきました。

7月下旬の斜里岳は、新緑の美しさと高山植物の華やかさを同時に楽しめる、非常に素晴らしいシーズンです。

「沢を歩く旧道はちょっとハードルが高いけれど、斜里岳の絶頂を味わいたい!」という方には、新道往復コースは本当におすすめですよ。

ご参加いただいたH様、本当にお疲れ様でした!また次の山でお会いできるのを楽しみにしております。