パキスタン・スパンティーク峰遠征のお知らせ

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。表題の件ですが、今月末より6月いっぱいまで、パキスタンはスパンティークという山に遠征に行ってまいすります。

わたくし、パキスタンに行くのは初めてですので、若干緊張と同時にワクワクしております。ガイドのご予約・お問い合わせをいただいていますお客様にはご不便をおかけすることになりますが、申し訳ございません。下山後にまた連絡させていただきますので、何かございましたらメールに入れておいてくださいませ。

以上ご不便をおかけしまして大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

2024/05/04 GWトムラウシ残雪状況

皆様こんにちは登山ガイドの西田です。昨日今度行く予定のトムラウシの残雪状況の偵察をしてまいりました。まぁ予想はしていたのですが、やっぱり相当雪は少ないです。東大雪荘からトムラウシ短縮登山口まで林道には全く雪がなく、すんなりと最後まで行けてしまいました。

林道途中の望岳台(十勝岳のではありません)から遠望するとトムラウシのピークまでは雪がつながっていないように見えます。大雪山においてもとうとうこれほどまでに小雪となってしまいましたね。今シーズンは多分南沼の水場も早めに枯れてしまうことでしょう。麓の交流館とむらのあたりでは綺麗に桜やコブシが咲いておりました。今年はどうなることでしょうねぇ。というお知らせでした。よろしくお願いいたします。

夏シーズンのご予約カレンダーを更新しました

皆様おばんでございます。登山ガイドの西田です。2024シーズンの夏の計画のご予約状況を更新いたしました。今年は昨年と比べるとご予約の足が遅いようですね。コロナ明けのリベンジ需要から一段落ち着いた形なのでしょうね。当方では今のところ9月までご予約が入っておりますが、まだ若干の余裕がございます。

特に9月はまだ余裕がありますね。9月は暑さも落ち着いてきて大きな縦走などもし易い季節なので、おすすめではあります。また7月の1、2週目もまだ空いていますね。この日程は早いものがちといったところでしょうか。

ちなみに今年も幌尻岳、トムラウシ、知床連山、羅臼岳、ペテガリ岳、などなど様々な山域でご依頼をいただいております。安全第一での催行を心がけておりますので、ご検討の方はお気軽にお問合せをいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

夏シーズンの登山ガイド・予約状況更新

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。そろそろ夏シーズンの北海道・登山ガイドのご予約・スケジュールの打診などなどが多くなってきました。

さて、今年のご予約状況ですが昨年ほどラッシュ状態でもなく、まだまだ空きがございます。当面9月上旬までのご予約カレンダーを更新いたしました。5月下旬~6月一杯はパキスタン・スパンティーク遠征のため策定ができなくなってしまいますが、遠征までに策定は済ませる形を考えています。今年の夏も事故無く安全第一で参りたいと心してご準備させていただいている次第でございます。どうかよろしくお願いいたします。

知床アイスクライミング2023・知床川冬季遡行のビデオを公開。

みなさまこんにちは北海道の登山ガイドの西田です。昨年2023年に、山仲間であり仕事仲間でもある板橋輝海氏と取り組んでいる、知床のアイスクライミング探索に行ったのですが、その折のビデオを先日ようやっとYou tubeに公開しました。2021年に我々は知床林道を自然センター〜カムイワッカまで歩き、ヨウシペツのワイングラスの滝を登り、ルシャへ進み、トシトルパウシの滝や滝の川F1を登りました。知床半島のその先はまだ手つかず。なんかデカいのがあることは夏のカヤックや地形からわかっていたのですが、アプローチの問題や情報の少なさから、遠き課題となっていたのでした。まぁ当然それは行ってみましょうかとなりまして、その様子が今回のビデオ「知床川遡行」です。

今回は羅臼側からカモイウンベ川沿いに尾根を登り、チャラセナイ川をカシュニの滝まで下降、海岸沿い(断崖箇所多し)にカパルワタラまで移動、知床川を遡り知床岳まで至り下山という流れでした。つまり知床半島を横断して、また沢を遡行しつつまた帰ってくるという流れです。知床川は入口から氷爆なので、アイスクライミングをしながら遡ってくるのですが、当然全部の滝というか川自体が冬季遡行の前例は無いので、すべて初登になりますわな。といっても登ったのは板ちゃんで僕は撮影係してただけですが。お目汚しにご笑覧くだされば幸いです。

Day1 相泊~カシュニの滝
4:30相泊
11:20知床岳トラバース
11:50 P1135
13:00チャラセナイ下降
15:20 カシュニの滝 c1

Day2 カシュニの滝~カパルワタラ
8:50 カシュニの滝
9:50 カシュニ岩ice 50m×3懸垂下降
13:00 カパルワタラ C2

Day3 偵察、停滞
9:20 カパルワタラ
10:00 無名崎
11:00 カパルワタラ C3

Day4 カパルワタラ~三段の大滝
7:00 カパルワタラ
8:20 無名崎
9:00 知床川河口の大滝(10:20~11:20)
14:40 co500 C4

Day5 三段の大滝~相泊
6:50 co500
7:00 三段の大滝(7:20~10:00)
10:40 最上部の滝(11:15~13:05)
15:30 知床岳
19:10 相泊

2024年 冬シーズンの買ってよかったおすすめのギア達

皆さまこんにちは。登山ガイドの西田です。以前アップした「買ってよかったギアたち」のページは当ホームページでも一二を争う人気記事でしてね。皆様山の装備や、便利グッズにはご興味がお有りのようですね。というわけで2024年の冬シーズンの買ってよかったおすすめギア達をご紹介したいと思います。

■TSL 418 UP&DOWN GRIP

これ(アイキャッチ画像)はおフランス製のスノーシューなのですが、正月のカムエクや2月の知床アイス探検で使用するために購入しました。大きな特徴は、ヒールリフターがクライミングサポートとして機能しつつも完全にキャンセルすることが出来、つまりブーツフィット部分がゼロポジションよりさらに地面側へ倒れ込む仕様になっており、下降歩行時のヒールステップの安定性がかなり高いことです。スパイクはピンのようなポイントと縦のギザギザ、前爪という構成でなかなか登攀性も高いと思います。実は当方ではお客様のレンタル装備として、スノーシュートレッキングで使っているものは廉価版の305 ACCESSというモデルで、これもダウングリップ以外は同じような仕様で、着脱が用意で軽快に使える機種です。なにより2~3万円で買える安さが良いですね。というより、私は某社の定番スノーシューは元価格もメンテナンス性もあまり良くなくて好きではないんですがね。ユーザー登録なしではベルトの交換すらしてくれません。TSLのスノーシューはガッツリ使い込んでおり、実績的に信頼感があります。モンベルからも機能性の高い新機種が出るようなので気になるところです。

■モンチュラ ライトキャップ

モンチュラ ライトキャップ
モンチュラ ライトキャップ

これはバラクラバ、いわゆる目出帽ですね。バラクラバは特に厳冬期の冬山でも悪条件下においてとても重要な装備の一つです。顔を強風や低気温による凍傷から守ってくれる心強い味方。ハードシェルのフードのフィッティングと合わせて、しっかりとこだわりたいところです。このモンチュラのバラクラバは何より立体裁断で顔や頭にきれいにフィットするところが素晴らしい!目周りや口元で余計なボリュームが出来ず視界が遮られないため足のステップが見やすいです。生地も適度な保温性と通気性が相まって心地よく、口に通気の穴が空いているのでメガネやゴーグルも曇りにくくなっております。耳も音が遮られないようにメッシュになってるという徹底ぶり!はっきり言って他のアウトドアメーカーのものは概ねワークマンで売られているものと機能的にはそんなに強い競争力を持っていませんが、このモンチュラのバラクラバは8800円しますが指名買いするだけの価値は十分にあると思います。こんなこに細部にこだわりのある逸品は他に無いと思いますね。

■プロテクトJ1

プロテクトJ1
プロテクトJ1

これはマラソンなど長時間のスポーツ時に使うための皮膚の保護用クリームです。普段重荷を担いで長時間歩くことの多い私にとって無くてはならないもので、靴ずれ予防として足にはもちろん、ザックのショルダーやウェストハーネスのスレ予防として、肩や腰などにも塗ったりします。効果も持続性も高く、登山には非常に有用なものですね。これを塗って更に局所的にテーピングなどで保護をすればかなり靴ずれは予防できるでしょう。山屋さんにはもちろん他のスポーツ愛好家にも非常におすすめできるものです。

■防寒テムレス+Tips

テムレス
テムレス

テムレスはもはや海外でもユーザーが多くいるほどの定番ですからご存知の方も少なくないことでしょう。もちろん素晴らしく有用なこの手袋ですが、冬の登山者向けにもう少し進んだティップスをお伝えしてみましょう。テムレスは操作性や快適性を重視し、保温性はそこそこのアイテムとして皆さん納得してお使いのことと思いますが、すこし保温性を上げられる工夫があるのです。それにはまず「アンダーカフ」で使うこと。つまりグローブの裾をジャケットの袖の中にたくし込んで使うことです。これだけで保温性は一段階上がります。そして「VBL」で使うこと。VBLとはベイパーバリアライナーの略で、簡単に言うと第一レイヤーに未透湿素材を用い覆ってしまう…早い話が一番下に薄々のビニールやニトリルなどの手袋などをつけることです。こうすることにより、汗の気化熱で手が冷えづらくなり、テムレス自体にも汗による湿気が移らなくなります。ただしこの薄々手袋はタイトフィットであっては血行を阻害し逆に寒くなるので、適度なゆとりが必要です。一番下のレイヤーにはすこし大きさにゆとりのある物をチョイスしましょう。ちなみにテムレスにはデメリットもあって、よく知られたビレイ・懸垂下降時の巻き込み不具合の他にも、低温環境でストックやピッケル・ショベルのグリップなどと共に雪を握り込んでしまうと氷化しやすいというのがあります。グローブが完全防水で薄い材質のため、雪が僅かずつ溶けてしまうためでしょうね。このようになってグリップに付いた氷を握り込んでいるとその氷がどんどん肥大していき、手も冷えて滑るので氷をその都度落とすしかないです。これは積雪時のアイスクライミング時にも滑る感じがになります。テムレスを使う際にはそれ相応の作法があるということですね。いずれにしてもこのグローブは、おおくのアウトドアメーカーの開発者が作ったグローブを差し置いて、もはや登山には無くてはならないものになったと言えます。

■ワークマン バズヒートフライヤーパンツ

ワークマン バズヒートフライヤーパンツ
ワークマン バズヒートフライヤーパンツ

ワークマンもまたアウトドアウェアメーカーにとっては恐ろしいほどの脅威で、多くのアイテムは登山活動に十分に使えてしまします。このバズヒートパンツは端的に言うとナノエアパンツみたいな透湿インサレーションパンツなのですが、機能性はなかなかどうして悪くないもので、透湿性・保温性ともに程よく十分です。もちろん本家のナノエアパンツも高機能なのですが、パタゴニアで滅多にラインナップに乗らず、なかなか買えません。それに引き換えワークマンの物はお店に行けばいつでも買えてしまいます。しかも安く。このパンツは大人気のようで、かなり売れているようですね。同素材のジャケットもあります。

高所用のブーツとモコモコスーツ到着


皆さまこんにちは。ガイドの西田です。
今年のスパンティークとK2で着用するための、高所用のブーツ・スポルティバのオリンポスとご協賛いただいておりますモンベルさんのダウンワンピースが到着いたしました。

なかなかごっついですなぁ。特にブーツは今まで履いたことのない履き味で慣れるのに時間がかかりそう。
ダウンのワンピースはそのまま着て車中泊できそうなくらい暖かいです笑
あと高所用サングラスのアルパイングラスHDというのも注文したのですが、これは軽くてレンズ解像度が高くてめっちゃ良いですね。現時点で決定版かと思います。

はてさて、これらを用いてどのような冒険になるのでしょう。都度ご連絡いたしますね。

2023/12/26~2024/01/03 カムイエクウチカウシ山南西稜~コイカクシュサツナイ岳

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。今シーズンは海外遠征を控えているということもあり、トレーニングがてら年末年始は日高の山に入っていました。今回トレースしたルートはカムイエクウチカウシ山南西稜という長大なリッジで、静内から中札内までを尾根伝いに踏破するといった計画でした。パートナーは北海道でも名うての山屋であるDZ氏。要した期間は9日間(停滞1日)。概ね天気は良かったのですが、2024/01/02が強風で厳しかったですね。ナナシ沢から1823へ吹き上げてくる風に運ばれてくる雪によってテントが破壊されるような出来事も…。何はともあれ、とっても美しい雪稜で、ずーっと行きたかったルートを踏破できて感無量です。良き山とパートナーに感謝です!

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2024年 あけましておめでとうございます!今シーズンもよろしくお願い致します!

みなさまこんばんは。登山ガイドの西田です。遅ればせながらあけましておめでとうございます!年末から日高山脈のロング山行およびガイディング等々が続いておりまして、ご挨拶が遅くなってしまいました。

今年は年明け早々色々な事件がありましたが、シーズン中のガイディングも皆様とともに改めて安全第一に催行させていただきたいと心を新たにした所存でございます。

ちなみに、アイキャッチ画像の写真の内容は、左上からGWトムラウシから表大雪の遠望、忠別沼付近の木道、K2遠征のオリジナルTシャツ&高所靴、裾合平のチングルマ、カムイエクウチカウシ山三股でのテント泊、霧多布のラッコ、北海岳付近のコマクサ、カムイエクウチカウシ山~ピラミッド峰から元旦初日の出…です!

今年もよろしくお願い致します!

2023年の登山ガイドを振り返ってみて。


皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。
今年も早いもので、あとわずかとなってまいりましたね。
今シーズンもたくさんのお客様と山行をご一緒させていただきまして、改めて感謝の念にたえない次第です。

今シーズンの特徴といえば、数日を要する縦走の計画だったり、厳冬期の冬山だったり、沢ルート(カムエク)だったり、大変な山行も少なくありませでした。 しかしながら、色々な準備やお客様とのやりとりを経て、その方にとって大切な山をご一緒させていただけるということは、何より光栄でした。

幸運にも今シーズンは天候に恵まれた計画が多く、私がご依頼を受けた幌尻は6回とも全て登頂が出来ました。
シーズン後半は夏の暑さの名残もあって、紅葉はパッとしませんでしたが、降雪直前までかなり温暖な状況で驚くばかりでした。
まぁその次の週には雪が降ったりして、かえって油断も出来なかったのですが。

また、今年はヒグマの脅威を改めて感じた年でもありました。私のガイディング中は意外とヒグマに出会う回数は多くはなかった(3回)のですが、白雲の小屋が利用停止になってルート変更を余儀なくされたり、登山中ではありませんが阿寒町で友達がヒグマにやらるという出来事まで起こってしまいました。 大千軒岳で登山者が被害にあったのも記憶に新しいところですね。

温暖化による天候の変遷やヒグマのリスクなど、山岳環境は前とは明らかに変わってきているように思います。
私たちも柔軟に環境変化に合わせて、安全な登山を目指したいものです。
みなさま、今年はありがとうございました。また来年も良き山をよろしくお願いいたします。