パタゴニア クラッグスミスパック45Lのレビュー Patagonia Cragsmith pack 45L

皆様こんにちは。今日はギアのレビュー記事です。パタゴニアの「クラッグスミスパック45L」というバックパックについてお伝えします。需要があるかどうかは知りませんが要するに自分が気に入っているので笑。まぁ~このバックパックがなかなかあずましいのですよ。元々はクライミング用なんですが、背面側が太めのジップでガバっと開くようにできてまして、なんでもホイホイと入れられるギアコンテナ風デザインとなっております。クライミング用途としては45Lなんで、ハーネス、ガチャ物、ちょっとした衣類、トポ、ロープ、などなど一般的なワンデイのクラッギングなどにはちょうどいい容量となっています。#4オーバーのカム何本もとかモコモコのダウンやらスクリューやらとかまでは、さすがに入りませんが。程良い容量といったところですね。

最近わたしは動物写真家が趣味なので、クッションボックスに収納したカメラシステム一式をがさっ!と入れて出かけたりもしております。必要なときは背面をパカッと開けて、レンズやらフィルターやら取り出せて便利なのですよ。フレームも最低限に入っているので背負心地も良く、パネルはクッション性のある丈夫な生地で作られております。もちろんDWRの耐久撥水性もあるので急な雨でも水を弾いてくれます。なによりデザイン的にシンプルなんで町中でもそんなに違和感が無いのがいいですね。この機能性は出張や旅行用としても非常に良くフィットします。シンプルでありながら細部がしっかりと作り込まれており、パタゴニアならではの良質なバックパックです。

晴れた日の海別岳、流氷を見ながら絶景登山

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。先日は雌阿寒岳をご一緒させていただいたI様からのご依頼で、知床は海別岳に登ってまいりました。当日はスッキリとした晴天で、気温も高めで微笑みの山行となりました。朝7:00天に続く道の曲がり角の駐車場よりスノーシューにて出発。既に数台の車が止まっており先行者によるトレースが付いておりました。しばし畑の中の道を歩いて樹林帯へ。晴れやかな天気の下、地形図上ポコCo518を経て広い樹林の尾根をじわじわと登高していきます。Co700くらいでようやく樹林帯が切れ、見渡しがきく様になってきます。ここから頂上まで続く広大なバーンは日本離れした景色で、デナリを思い起こさせます。この尾根の長いこと長いこと。よーく考えたら地形図より傾斜の分だけ三角関数に則り距離は長いのですよね。次第に眼下に流氷の浮かぶオホーツク海が広がっていきます。そんなこんなで頂上着が12:30。知床連山や遠音別岳、国後島、ラサウヌプリ、ラサウの牙、斜里岳、藻琴山、雌阿寒岳・雄阿寒岳も見えていました。いつも風があったりなかなか厳しいイメージの知床の山ですが、こんな微笑の海別岳も良いものですね。帰りには流氷のオホーツク海に沈む夕日が最高に綺麗でした。I様、この度はありがとうございました。またぜひ遊びにきてくださいね。マッターホルンお気をつけて!

ガイド料金変更のお知らせ

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。北海道はとっても広いので、ガイドプランの催行に伴う移動経費の大きさが悩みの種なのですが、最近とみにガソリン価格が高騰しつつあるのは皆様もご存知のことかと思います。大変心苦しく恐縮ではありますが、緩やかにガイド料金を変更させていただきますこと、何卒ご容赦くださいませ。

また、縦走や遠方への移動を伴う計画については、距離とガソリン価格による算出の上、ご請求に含める方針とさせていただきました。

以上よろしくお願い致します。

2025/01/18 野塚岳業務登山ガイド

こんにつは。登山ガイドの西田です。先日はとある事業者様と日高山脈は野塚岳にて業務登山ガイドのご案内をさせていただきました。当日は非常に穏やかな天候で、雲一つ無い青空とはこの事なりといったお天気でしたね。しかし予想通りとはいえ、南日高は雪が少なかった~。下部は笹が全く隠れていません。野塚のトンネル側の尾根はまだしも、西峰側の(ラウンドだと通常は下降する)尾根はもっと雪が少ないですね。トヨニへの登路となるその2つ隣の尾根は更にヤブヤブ感が強うございますな…。と、そんなこんなでしたが、週末ということもあり数パーティの入山者もいて、ワイワイと作業を進めつつの登頂~下山となったのでした。兎にも角にも、日高の山頂でこんなに天気が良くて穏やかなのは気持ちが良かったですねぇ!

微力ながらお仕事の一助となっていましたら幸いに存じます。K様このたびはご一緒できて楽しゅうございました。聞けば、我が愚兄の憲一郎も過去にお世話になったことがあるとか。世間は狭いものですねぇ。また機会がございましたらよろしくお願いいたします。この度はありがとうございました!

2025/01/08 アイスバブル・リクエストプラン

こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は関西からおこしの写真家のM様よりリクエストをいただき、アイスバブル探訪ガイディングをさせていただきました。最初阿寒湖にてアイスバブルを観察しに行ったのですが、前日までの雪や今年の氷結状況の悪さのためアイスバブルはいまいち見られなかったため、糠平湖へ移動。糠平湖~層雲峡を周遊して阿寒湖に戻るといった強行軍となったのでした笑

結果として作戦は大成功で、糠平湖は湖面に雪は付いているものの、安定した湖面で、ところどころ湖面の氷結面が露出しており(誰かが除雪して発掘したものなど)割ときれいにアイスバブルは見られたのでした。これは安定した十勝側の乾燥しつつも低温で晴天率の高い天候のなせるところなのでしょうね。

糠平湖では、湖面のいわゆるノーマルタイプのアイスバブルも見られつつ、面白かったのは氷が割れた断面から見えているアイスバブルや、そのまま封入されて斜めに傾いたアイスバブルも観察できるといったバリエーションが豊かなところでした。しかし、やはり昨今の温暖化の影響のためか、昨年よりも今シーズンの糠平湖はさらに氷結は薄いようで湖面に降りられる期間は短くなると予想されているそうです。すでにガス穴が空いている箇所もあり、腰まで落ちた方もいらっしゃるようなので、タウシュベツ川橋梁まで歩かれる方などは細心の注意が必要です。どうかご安全にアイスバブルを楽しんでくださいね。

2025年夏シーズン、最新ご予約状況

みなさま、こんにちは。ガイドの西田です。今シーズンは大きめの計画のご予約の足が早く、すでにスケジュールが一杯になりつつあります。そんなわけでだいぶ早いのですが、7月までご予約カレンダーを最新のものにしておきました。これからご依頼をお考えにお客様はご確認をお願いいたします。

すでにご予約をいただいているお客様の計画策定は順次これから行ってまいりたいと思います。今シーズンも様々な山で様々な形のプランのご依頼をいただきましてありがとうございます!

尚、7月以降の既存予約は下記のとおりです。

7/1~3
7/7~11
7/13~16
7/20~23
7/25~28

8/2~6
8/11~15
8/23
8/26~29

9/2
9/12~16
9/21~24

今シーズンも安全運行に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

カムイエクウチカウシ山・南西稜~コイカクシュサツナイ岳縦走のビデオ

みなさま、良いお正月をお過ごしでしょうか?さて、表題の件ですが昨年の年末~正月にかけては僕は友人とともに9日間かけて日高山脈はカムエク南西稜~コイカクの縦走に入っておりました。一年がかりでようやくビデオを編集しまして。以前からこの計画はぜひともやってみたいと考えておりましたが、北海道随一のクライマーDZ氏も企んでいたようだったので、ご一緒させていただいたのでした。

さて、やっぱり日高の山は険しく深いのでして、100リットルザックの重荷と延々と続くバリズボラッセルにやられて大変に消耗いたしました。下山日の前日には1823の谷から吹き上げる雪にテントが破壊されまして、夜中から膝を抱えてビバーク状態になるという局面も笑。まったくあの雪と言ったらなかった!砂時計の下側にいるかのごとく雪がサラサラと雪ブロックの間から流れ込んでくるのです。とはいえ、全体的には、天候にも恵まれ、強力なパートナーのおかげもあって無事完遂できたのでした。一人だったら絶対に林道で帰ってたと思います笑

カメラはソニーのZV-1というコンパクトカメラで全て撮っております。このカメラはコンパクトで大変優秀なカメラですが、バッテリーが小さく、マイナス気温環境下ではまともに動かないので、足用のカイロをモンベルのフードコジーに一緒に入れてカメラバッグとして使っていました。こうするとどのような低温環境でもカメラは全く普通に動きます。あと、普通に撮ると雪のハイライトが飛んでしまうので、HDRのプロファイルを普通の709に変換して編集しています。

そんなこんなではありますが、ビデオをご笑覧いただけましたら幸いです。

2024年シーズンのガイディングを振り返って

皆様、お世話になっております。登山ガイドの西田です。2024年もあと僅か。いやぁ今年も早かったですねぇ。今年はパキスタン遠征などにもいきつつも、特に事故も怪我も無くすごすことができました。

今シーズンは6月のパキスタン遠征から帰国した翌日から仕事をしていたり、夏中ず~っと登山をしていたので、かなり忙しいシーズンでした。山域はあちらこちらと、北海道の山でぱっと思いつくのは大体行ったと思います。印象的だったのは、100名山を終えた方たちが、次はとばかりに200名山に挑戦するといった山行が多くなってきたということでしょうか。例えばペテガリ、カムエク、ニペソツ、石狩岳などですね。来年も様々な山で、お客様とご一緒させていただく予定です。

来年も気を引き締めて、安全に楽しい山をご案内が出来るように精進させていただきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。今年もありがとうございました。

阿寒湖凍結状況のお知らせ

お疲れ様です。登山ガイドの西田です。最近ようやっと阿寒湖がだんだんと凍結してまいりました。まだ部分的に湖水表面に氷が張っている程度なので、上に乗って歩けるには氷が薄すぎますが、年末くらいには本格的に結氷するでしょうね。例年だとアイスバブルやフロストフラワーが見られるのは1月上旬頃。毎年全面結氷のタイミングはまちまちですが、今年はむしろ少し早めなようにも感じますね。まだ上に乗ると湖水にハマって危険ですのでご注意ください。

トレッキングやリクエストのガイディングをご希望のお客様はお気軽にお声がけくださいませ。よろしくお願いいたします。

2025年シーズン登山ガイド計画のご予約開始日程について

皆様こんにちは。ガイドの西田です。今シーズンご依頼をいただいたお客様やリピーター様にはすでにご案内させていただいておりますが、2025年シーズンのご予約は2024/12/01より開始させていただきます。と申しますのも、12月中旬より幌尻岳の関係施設の予約が開始されるので、大きな計画のスケジュールが多く決まるこの時期を目処として日程を決めさせていただきました。来年は大計画の本数が多そうなのでご留意くださいませ。計画内容や日程の相談や、お見積りなどはいつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。よろしくお願いいたします。