2024/08/22、08/23 斜里岳&羅臼岳登山ガイド

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は北海道道東の百名山のツートップとなる、羅臼岳と斜里岳に登ってまいりました。この二座はやはり不安要素もそこそこありますので、ガイディングのご依頼は多いです。さて、催行当日の天候は両日とも曇り時々晴れといったところ。今シーズンの北海道はお盆を過ぎると割合に涼しくなってきました。ただし、台風や低気圧に伴う前線がやたら来るので、天候はずいぶんと不安定で予報がほとんど当たりません。

この催行でご一緒させていただいたお客様は本州からおこしのM様。とっても快活な方で、初日はウトロのボンズホームから移動して斜里岳へ向かいました。いつものようにヘルメットを被って、意気揚々と沢筋の登山道を登っていきます。斜里岳の沢ルートでは毎年のように沢で転倒しヘリコプターで運ばれる方が居るので、最近は特に私達ガイドはヘルメット着用を推奨しております。羽衣の滝、万丈の滝、見晴らしの滝などを超え、馬の背を超える頃にはあら不思議。段々と雲が晴れてきて、知床連山まで見えているではありませんか。卒なく15時過ぎには下山して再びウトロへ。

翌23日は羅臼岳登山。今シーズンは私はまだ羅臼岳ではヒグマにはあっていません。これはいつもなら珍しいことで、暑さで環境に変化があったためかもしれませんね。この日も天候は曇りながらも、かえって陽射しの強い中歩くよりは楽で、調子良く頂上へと登り切ることが出来ました。雲は割合に高く、この日は雲海とはなりませんでしたが、遠望は割合にきき、時間によっては国後島や硫黄山まで見渡せませいた。ただしこの日は風もなく穏やかだったため、頂上の虫が結構いましたね。そんなこんなで卒なく15時には下山という形となりました。

M様この度はありがとうごじました。また気が向いたら遊びにいらっしゃってくださいませ。よろしくお願いいたします。

2024/07/27 雌阿寒岳、07/28斜里岳、7/30 トムラウシ山

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。先日は毎年おこしいただいているS様と雌阿寒岳に行ってまいりました。この日は最近の北海道としては割合に涼しく、歩きやすい一日でしたね。天候は晴れときどき曇りといったところで、基本的には日差しは強くなく、五合目以降は雲の上に突き抜け、雲海を見下ろしながらの登山という状況でした。私は幼少の頃から登っている雌阿寒岳ですが、初めての方にご体験いただいるその様子は興味深く光栄に思いますね。のんびりペースで野中温泉からオンネトーをラウンドしつつ湖畔の林道を帰って来たのですが、最後はアブが大量に出てきました。アブはやっぱり、暑い最中の林道歩きにはつきもののようですね。S様、I様この度はありがとうございました。また気が向いたらいつでも遊びに来てくださいね!

さて、翌28日は斜里岳。ご一緒させていただくのは、北海道の登山はずいぶんと来てくれているH様。この日は、風がやや強く天候は曇り。ただし、かえって涼しくてちょうどよかった、というか虫が全然出てこなかったので、結果としては快適でしたね。頂上につく頃には山体にかかっているガスが晴れ始め、知床連山やオホーツク海、清里の町や、網走や斜里なども見えたり見えなかったりしていました。H様、この度はありがとうございました。またよろしくお願い致します!

そしてそして、最近はずいぶんと多くなった感のあるトムラウシ。今季はすでに三度目ですね。やっぱりロングルートでリスクもあるので、ガイド山行をお考えの方は多いようですね。駐車場にもいつもハイエースGLが数台はとまっております。さてさて、この日のお客様は3年前にもおこしのS様ご家族。この催行では、気温が割合に涼しかったせいか、ナキウサギくんがコマドリ沢の上のロックガーデンで行きも帰りも表れてくれ合計三回も観察が出来ました。こんなことはめったにございませんね。花はやや盛りを過ぎた感があり、チングルマや南沼のイワイチョウはもはや終わりに近かったですね。オトギリソウやアキキリンソウなどが、上部ではウスユキトウヒレンなどが多くなっていました。というわけで、S様、またのおこしありがとうございました。次回の幌尻岳もよろしくお願い致します!

2024 07/19 トムラウシ山、20 トムラウシ山、21 十勝岳、22 斜里岳

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。この日程では、単発の日帰り登山を4連チャン催行。まずはトムラウシ一発目。ご一緒させていただくのはM様ご夫妻。天候は曇りで陽射しが強くなく、かえって涼しいのでいい塩梅でした。このご夫妻はトレランがご趣味のようで足腰はいたってご丈夫。ピークで写真を撮ってそつなく下山。花は若干秋の花に切り替わりをみせていました。

で、翌日もまたトムラウシ。この日の天気予報も曇り、ながらもより山中の方が天候が悪く、朝から雨がしとしと降っておりました。ご一緒させていただいたのは、道内からいつも来てくれているT様御一行。ヌルヌルドロドロの登山道を登りつつ、前トム付近まで上がると次第に青空も垣間見れ、トムラウシ公園ではピークをバックに写真を撮ることも出来るほど天気が良くなっていました。そんなこんなでゆっくりではありつつも頑張って登って降りて、危なげもなく帰着することができました。

21日は19日のM様ご夫妻と再び十勝岳の登山。この日はなかなか暑くなる予報で、出発を一時間早めてスタート。駐車場は6時の段階ですでに結構満杯。望岳台から次第に開けてくる景色はいつ見ても良いですね。ピークでは猛暑のためか、虫が超絶大発生しており長時間の滞在はする気になれない様子でした。途中の粘土質の登山道も暑さのためすっかり乾いており、難なく下山。

22日は今シーズンとしては一発目の斜里岳。この日ご一緒させていただいたのはO様。天候はまずまずで沢も幾分渇水気味でいつもより簡単に感じましたが、岩のパートはスタンスが少し削られ若干不安定さを感じました。ピークではやっぱり虫の大発生に出会い、馬の背まで降りて休憩しました。新道の木階段に助けられつつもそつなく下山。斜里岳では今年もヘリレスキューが出ていたり、なかなか侮れない山です。皆様お気をつけくださいね。

そんなこんですが、ご一緒させていただきましたM様ご夫妻、T様御一行様、O様、この度はありがとうございました。またぜひ遊びにいらっしゃってくださいね!

2024/02/23~24(予備日25日)斜里岳登山ガイド 

皆様わんばんこでございます。登山ガイドの西田です。先日は超極寒のマイナス20℃の中、斜里岳へ登ってまいりました。今回ご案内させていただいたのは、最近は毎年2~3回も北海道へ遊びに来てくれている、H様ご夫妻。この方達は最初は阿寒やオンネトーのトレッキングから始まって、夏山登山、冬山へ、と段々ステップアップして、とうとう厳冬期の斜里岳へ挑戦していただく運びとなったのでした。きちんとした装備・服装、リスクコントロールの技術が出来ているお二人だからこそ完遂できた計画だったかと思います。

初日は絶好の天気の中、豊里から林道をスノーシューで歩きCo800m付近でC1。今回下ろし立てのエスパーステントと、MSRのストーブの炎のゆらぎが心地良い~。水作りを経て、夕食はジンギスカン。しっかりと栄養を摂ったので、夜にはテント内もマイナス15℃の世界となりましたが全く寒いとは感じませんでした。やっぱり食事は大切ですねぇ。

翌日はやや曇りがちながら青空も見えているといった天候の中、アタック装備にてスノーシューでサクサクと登行。流石に気温が低く、休憩していると寒くなってきます。Co1250付近でアイゼンに履き替え、段々と細くなっていくリッジや北壁花道手前の鎖場や、頂上直下の最後の登りも難なくやり過ごし、11時半に頂上へ到着。根北から上がってきた登山者さんに集合写真を撮っていただき早々と下降。下りでは天気が抜けるような青空となり、流氷を眺めつつの最高の天上のスノーシュー下降となりました。15時テン場撤収~16時登山口、17:30車止め着という流れ。素晴らしくよくコントロールされた、ナイスな登山だったと思います。

25日は能取岬でトレッキング。残念ながら流氷は接岸していませんでしたが、知床連山や遠音別岳、海別岳、斜里岳、摩周岳などが綺麗に見えておりました。やっぱり能取は素晴らしい場所ですよ。3日間とも最高の天気に恵まれ良き計画となりました。さてH様、次回のトムラウシでも良き自然の体験ができるといいですね!この度はありがとうございました。またよろしくお願い致します。

2023/08/01~5 斜里岳、雌阿寒岳、トムラウシ、十勝岳、登山ガイドプラン

皆様こんにちは、登山ガイドの西田です。先日は九州からお越しのY様(とご家族3名様)と共に表題の通り斜里岳、雌阿寒岳、トムラウシ、十勝岳の登山ガイドプランを催行させていただきました。結果的には十勝岳以外は登頂することが出来ました。斜里岳、雌阿寒岳は天候も上々で夏の爽やかな登山をお楽しみいただけたのですが、トムラウシの催行当日はやや不安定な天気。曇り空&時々雨といった空模様…ながらも、なんとか雨雲の間隙をついて登頂を果たすことができました。ロックガーデンではナキウサギの姿も見られました。十勝岳はお客様のお疲れもあり、残念ながら天気も悪かったので中止に。代替プランとして美瑛や富良野の観光をお楽しみいただきました。北海道を代表する100名山のこの4座一時にねらうこの計画はなかなかダイナミックなもので、困難もありましたが結果的には素晴らしい旅だったかと思います。Y様、この度はありがとうございました。また遊びにいらっしゃってくださいね!

2023/07/23 斜里岳登山ガイド

こんにちは。北海道の登山トレッキングのガイドの西田です。先日は斜里岳へ札幌からお越しのリピーター・T様御一行をご案内させていただきました。催行当日は晴れ時々曇りとまずまずのお天気。珍しく私はこれが今シーズン初の斜里岳のご案内でした。

夏の斜里岳は沢の渡渉がた楽しい!滝がダイナミック!夏空に水しぶきが映えておりました。危なげもなく登頂も出来、新道の眺望もたっぷり楽しめました。花はオニシモツケ、ミソガワソウ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、タカネトウチソウ、ミヤマダイコンソウ、ナガバキタアザミ、フタマタタンポポ、レイジンソウ、ミミコウモリ、リンネソウなどが咲いていました。

T様、この度はありがとうございました。お元気な皆さまとお会いできて僕も元気をもらいました。またよろしくお願い致します。

2022/07/30 斜里岳登山ガイド

この日は、お二人パーティとお一人のお客様のあいのりプランでの斜里岳登山ガイドプランの催行。朝からまずまずの天気で、標高を上げるにつれ青空が見えてまいります。旧道のダイナミックな景色を眺めつつ、ご同行のお三方は初めてのパーティとは思えないほどに馴染んだ感じで世間話に花を咲かせていらっしゃいました。頂上からは斜里の町家オホーツク、知床連山や阿寒の山々が見渡せました。K様、H様、気が向いたらまた北海道の山へ遊びに来てくださいね~。

2020/10/31 初冬の斜里岳登山ガイド

皆様、こんにちは。ガイドの西田です。紅葉シーズン以降の季節は年の瀬近くということもあって、ロープ高所作業などの出張が多い今日この頃なのですが、この度は神奈川からお越しのM様より斜里岳登山ガイドのご依頼をいただきました。

紅葉が終わって、10月下旬の北海道の山といえばもう初冬。ほぼ全ての山では夏山装備では登ることはできません。というより冬タイヤでないと登山口まで近づくことすら出来ないなんてことも…。ここ最近の北海道は小雪であることもしばしばですが油断は禁物。この季節は雪が降ったり氷雨が降ったり、湿雪や湿気から誘発されるガス、まだ藪が出ていたりして、ある意味真冬より厄介な難点もあったりするのです。

さてそんなこんなで、この日は三井ルートから初冬の斜里岳へ登ってみました。この日登山者は私たちだけ。私にとっては北壁や北稜などバリエーションのアプローチとしてなじみの深いこの三井ルートですが、この日はひっそりと静かな初冬の斜里岳を楽しむことが出来ました。

今年は10月29日が斜里岳の初冠雪だそうですが、例年に比べると随分と遅く感じます。ここ数日斜里岳山頂はガスの中だったので、さすがに上部はすっかりと雪に覆われていると考え、装備は万全を期して来ました。やはり歩みを進めるごとに登山道が雪に覆われていきます。ちょうど正月の南アルプスの山のような感じですね。ガマ石から先では、雪の重みでハイマツが垂れ下がって行く手を阻みアスレチック状態です。頂上近くの積雪はくるぶしくらい、思ったより風も強くなく、すんなりと斜里岳頂上に到着。雪面はまだクラストしておらず、夏の登山靴と軽アイゼンで十分でしたが、これから先は冬用登山靴と12本爪アイゼン、ピッケルが必要となるでしょうね。

海外も意欲的にお出かけになられているというM様ですが、とっても体力のある方で今回の三井ルートは往復6時間ちょっとでの完登でした。次は幌尻岳へ行きましょうかね!M様また遊びに来てくださいね。

2020/9/12 斜里岳登山ガイド(初登山編)

この日は、今回の登山が初めての関西からお越しのK様を斜里岳にご案内させていただきました。もちろん北海道での登山自体が初めてということです!ザックやスパッツ、ストックなど装備類をお持ちでないということでしたので、登山靴とレインウェア以外は当方のレンタル用品をお使いいただくパッケージプランとしてのご案内となりました。

さていつも通り清岳荘から歩み進んでいくと、山中はすっかりと秋の気配。シウリザクラやミネザクラ、オヒョウなどの気の早い樹々は紅葉が始まり、ナナカマドの実も、ゴゼンタチバナの実も真っ赤になっていました。

初登山とは思えないしっかりとした足取りのK様で、下二股までの沢沿いのルートも、羽衣・万丈・見晴らしの滝の高巻きも卒なくこなし、胸突き八丁・馬の背を経て調子よく斜里岳頂上へ到達できました。天気予報は曇りながらも頂上に着いたときは太陽が差し込みあたりの景色も望めました。やったー!

いやぁこの度は初登山のお供をさせていただきまして光栄の至りでした。登山や自然をお好きになっていただけていたら嬉しく思います。また気が向いたときは北海道へ遊びに来てくださいね。

2020/8/23 斜里岳登山ガイドプラン

みなさまこんにちはガイドの西田です。

お盆をすぎて北海道もだいぶ涼しくなり過ごしやすくなってきました。北海道は朝夕は涼しくて(寒い)日中は暑いといったような寒暖の差が激しいのが特徴です。季節の変わり目に体調などお崩しにならないようにお気を付けくださいね。とまぁ、そんな今日この頃なのですが、今年は斜里岳の登山ガイドプランのご案内が例年より多いようです。

8月~9月で5回の斜里岳のプライベートガイディングのお客様のお声がけをいただいております。今年は自分の受け持ち分のツアーガイディングは全てコロナの影響で中止になってしまいましたので、短期間のうちに個人のお客様で5回は自分としてはなかなか多いという感じですね。GOTOキャンペーンの影響で旅行者の動きが多いようで、当方へも飛び込みのお客様のや紅葉シーズン以降のご予約が例年より多いですね。このご時世にありがたいことです!宿泊なども予約が多く、対応に追われているようです。

ちなみに、斜里岳の一番の定番ルートは旧道~新道ルートなのですが、旧道は半分くらいは登山道が沢沿いになるため、いわゆる整備の良い一般的な夏道登山道とは大きく内容が異なります。端的に申しますと、渡渉箇所や岩場などが多く技術的な困難性がちりばめられており、北海道の百名山の中でも難易度はやや高め中級者以上向けと言えるかと思います。ガイディングをご希望の方はお気軽にお声がけください。

8/23催行の斜里岳登山ガイドプランも素晴らしい天気で始終青空の下最高の斜里岳をご満喫頂きました。近隣にお住いののS様W様はどうみん割りご利用で来てくれました。この度はありがとうございました。また気が向いたら遊びに来てくださいね!