7月上旬の表大雪から東大雪へと繋ぐ「旭岳〜トムラウシ縦走」。高山植物が一斉に咲き誇り、日本離れしたスケールの大きな景色が広がる、まさに国内最高峰の縦走ルートです。今回は、7月4日〜6日(予備日7日)に開催された2泊3日の登山ガイドプランの様子をレポートします。
🏔️ 計画概要
- 日程: 2026年7月4日(土)〜7月6日(月)[移動日:7月3日(金)、予備日:7月7日(火)]
- ルート: 旭岳温泉 ~ 旭岳 ~ 白雲岳避難小屋(泊) ~ 忠別岳 ~ ヒサゴ沼(泊) ~ トムラウシ山 ~ 短縮路登山口
- 宿泊形態: 白雲岳避難小屋、ヒサゴ沼避難小屋(今回は両夜とも小屋泊を利用)
🥾 縦走レポート
【Day 1】7月4日:カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)の懐へ
ルート:旭岳ロープウェイ姿見駅 ~ 旭岳 ~ 裏旭 ~ 白雲岳避難小屋
初日は旭川から移動し、旭岳ロープウェイを利用して一気に標高を上げ、姿見駅からスタート。北海道最高峰・旭岳(2,291m)への登りは砂礫の急登ですが、一歩ずつ高度を稼ぎます。山頂からは、これから歩む大雪山の広大な大パノラマがお出迎え。
裏旭の雪渓を慎重に下り、お鉢平のダイナミックな景観を横目に進むと、足元にはエゾタカネスミレやコマクサなどの高山植物が優しく咲き誇っていました。この日の宿、新しく綺麗な白雲岳避難小屋に到着後は、夕日に染まるゼブラ雪渓を眺めながら、翌日への期待に胸を膨らませました。※テント場にはヒグマが現れたりしているため閉鎖中でした。




【Day 2】7月5日:大雪山の核心部、遙かなる平原をゆく
ルート:白雲岳避難小屋 ~ 高根ヶ原 ~ 忠別岳 ~ 化雲岳 ~ ヒサゴ沼避難小屋
この縦走のハイライトとも言える、日本屈指のロングトレイルへ。 白雲岳避難小屋を出発すると、目の前に広がるのは「高根ヶ原」の文字通り天空の平原。どこまでも続く木道と、巨岩が転がる忠別岳への登り、そして高原敷に広がるお花畑――。キバナシャクナゲ、ミヤマタネツケバナ、ウルップソウ、エゾオヤマノエンドウなどが沢山咲いておりました。本州の山では味わえない圧倒的なスケール感に、お客様からも感嘆の声が漏れます。ヒグマの痕跡は数多く有り、あたりに注意を配りながらも進みました。
化雲岳(かうんだけ)を越え、残雪の斜面を下りていくと、静寂に包まれたヒサゴ沼避難小屋に到着。湖畔に佇む美しい小屋で、軽量特化の乾燥野菜の鍋やアルファ米などの温かい夕食を囲み、一日の疲れを癒やしました。小屋には他に佐々木翔平ガイドが率いるツアーグループも居て、彼が言うには午前中は天沼の辺りから雪渓の上にヒグマが歩いているのが見えたとのこと。




【Day 3】7月6日:神々の座、トムラウシ山頂へ
ルート:ヒサゴ沼 ~ 日本庭園 ~ 北沼 ~ トムラウシ山 ~ 前トム平 ~ 短縮路登山口
最終日は、いよいよ聖地・トムラウシ山(2,141m)を目指します。 ヒサゴ沼から雪渓が大きく残る登山道を詰め、巨岩が織りなす「日本庭園」へ。残雪と高山植物、岩のコントラストが庭園のように美しいエリアを抜けると、山頂直下の「北沼」が現れます。まだ一部に氷雪を残す神秘的な沼の横を通り、最後の岩場を登りきると……ついにトムラウシ山頂に到達!
360度の大パノラマを堪能した後は、前トム平を経てカムイ天上、そして短縮路登山口へ。長い下り坂を全員で声を掛け合いながら無事に下山。達成感に満ちた最高の笑顔でツアーを締めくくりました。




💡 ガイドからのワンポイント・総括
7月上旬の大雪山は、「最高の高山植物」と「残雪への対応」が同居する季節です。
- 雪渓の歩行: 裏旭やヒサゴ沼周辺、日本庭園付近など、例年この時期はまだ大きな雪渓が残ります。今回は6本爪軽アイゼンを状況に合わせて使用し、安全第一で通過しました。
- 防寒と防水: 晴れれば楽園ですが、遮るもののない稜線で雨風に晒されると一気に体温が奪われます。予備日(7日)を設定したゆとりある計画だったからこそ、天候を見極め、終始安全なペース配分で素晴らしい縦走を完遂することができました。
予備日は釧ちゃん食堂の海鮮丼や、豚田の豚丼などをご賞味いただき楽しく過ごしました。ちなみに入山前の移動日(3日)に旭川で食べたスガワララーメンの塩ラーメンは衝撃的な美味しさでした。
ご参加いただいたI様、O様、本当にお疲れ様でした!また次の計画でお会いしましょう。







































































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