2023/06/18~21 知床連山縦走敗退~野付半島、霧多布、知床硫黄山登山ガイド

硫黄山・シレトコスミレ

皆様、こんにちは登山ガイドの西田です。6月下旬に今シーズン最初の大きな計画として6/18~21にて知床連山縦走登山ガイドを計画しておりました。プランは羅臼温泉から羅臼岳、三峰、第一火口、硫黄山という流れ。であったものの、残念ながら天気は初日から容赦のない風雨…。入山前から知床峠は嵐の中で、翌二日目も知床連山は軒並みガスガス&強風。初日はサブプランとして斜里岳の登山口の下見や、さくらの滝などを観光。二日目は野付半島や霧多布岬を観光いたしました。野付には初夏を彩るセンダイハギやエゾカンゾウ、ハマナスなどの花々が咲き誇り、霧多布にはラッコやアザラシが悠々と泳いでいました。野生のラッコが見られるのはここだけで、お母さんラッコが赤ちゃんをお腹に乗せて遊ばせている姿は、自然の尊さや愛おしさを感じさせるものでした。いやぁ、悪天から逃れるため移動距離は長くなりましたが、これはこれでなかなか素晴らしいサブプランでした。野付も霧多布も良いところでしたよ~。

そして3日め、今度は天気予報は快方に向かいつつあったので、岩尾別側から入山し、二ツ池にテント泊、硫黄山に下山という2日行程での連山縦走を目指してみました…が、羅臼平に着くとおおよそ7~10m/sほどの強風&ガス…。羅臼平から5時間ほどの二ツ池までの道のりは雪渓や藪こぎもある難路。迷いましたが、これでは厳しいと安全を考慮し下山。最終日にワンデイアタックにて硫黄山にトライしてみました。

そして最終日の6/21、やっと晴れてくれた知床の空のもと、久々の硫黄山に向かいました。驚くほど雪渓は少なく、雪が残っているのは硫黄沢の途中のみで、滝はほぼ雪渓から出ていました。硫黄山の肩の雪渓もかなり小さくなっていましたが、傾斜があるのでまだ軽アイゼンは必要でした。下山中には登山口近くで親子熊に遭遇。全体を通して知床はやっぱり一筋縄ではいきませんでした。そんなこんなで、やっと見れましたね~シレトコスミレ!H様、いつもいつもありがとうございます。さて次の計画はどこへ行きましょうかね!またよろしくお願いいたします。