2026/03/10~12 利尻山東北稜

皆様こんにちは。西田です。この投稿はガイディングに関するものではないのですが、先日久しぶりに行った利尻山のバリエーションルートについての記事となります。該当の東北稜は利尻山のバリエーションルートのなかでは入門のクラシックルートなのですが、上部では細尾根のリッジ歩きや「門」というワンポイントの登攀パート、雪から掘り出す必要のあるハイマツ支点の懸垂下降のポイントなどが出てきます。この懸垂下降のポイント付近は雪庇の張り出す危険度の高い場所で、多数の事故が起こっている地点でもあります。そんなこんなで旧来の山友とこの東北稜を登ってきたのであります。タイムスケジュールは以下の通り。

9日移動日 稚内へ→広宣にてチャーメンを食した後車中泊

10日 稚内より6:55分のフェリーで鴛泊へ→8:35着→9:32バス乗車、9:51旭浜着(運転手さんにアフトロマナイ林道入口までといえば直前でおろしてくれる)→10:00歩き出し、13:20東北稜取り付き→17:00Co1160m C1

11日 6:00C1発→9:10「門」着→10:30門トップアウト→11:30懸垂ポイントを探してウロウロ→14:00利尻山頂上→15:30長官小屋→18:00Co370付近C2

12日 6:00C2出発→7:45鴛泊フェリーターミナル→9:05鴛泊からフェリーで稚内へ→10:45稚内「みなとの湯」→デノーズにてハンバーガーを食す


全体的に雪は多くないながらも直近に降ったのもありラッセルは少々。門のクライミングは除雪は多少あったものの問題でもなく(むしろ門前の細リッジが嫌らしく思えた)、一番難儀したのは懸垂ポイントに差し掛かった時だけ視界が悪く下降地点がさっぱり分からなかった事。ローソク岩のトラバース後にすぐ出てきた小ピナクルの基部を掘ったり、ロープを下ろして高さを測ったり…先輩クライマーに電話かけて聞いたり!?、どこを見回しても適切な下降ができそうには思えず、怖いクライムダウンを交えながらジリジリ様子を伺いながら進んでみると、リッジ通しで平和な地点まで歩いてしまっており、結局そのまま雪田伝いに頂上へ抜けてしまった。


その後は、翌日の強風予報もあり長官小屋はスルーして樹林帯までさっさと下った。全体を通して晴れて穏やかな天候に恵まれ、微笑みの利尻であったと思う。ただ、懸垂ポイントはよくわかりませんでしたね。崩落して地形がかわってしまったのかもしれないとも思いつつ…。やっぱり利尻山は一筋縄ではいきませんね。しかし、できれば年に一度は行きたいくらいに素晴らしい山、バリエーションルートの宝庫ですね!Fさん、また行きましょう〜!

動画は以下にて↓

2023/07/08~11 利尻山・礼文島登山ガイド

みなさま、こんにちは。北海道の登山ガイドの西田です。先日は久々に利尻山へ登って、礼文島へトレッキングに行って参りました。初日はお客様と千歳にて合流後、稚内へ6時間のドライブ。そしてフェリーに乗って利尻島へ。朝8時に千歳を出発すると、18時半くらいに利尻へ到着する計算になります。宿泊は鴛泊の「群林風(グリーンウィンド)」さん。海の幸を中心としてウニもあったり食事が大変美味しく、宿主さんたちの細やかなご配慮がとっても素敵な宿なのです。

さて利尻山登山当日ですが天候は晴れ時々曇と上々ながら風が6〜7mほどと風に左右される利尻らしい天気。風が山にあたり雲がかかる時間もあるだろうなぁと予想しておりました。宿の送迎にて北麓登山口に降り立った我々は、樹林の登山道をゆっくりと歩きだします。シーズン最盛期とあって登山者は多く、に野営場にもたくさんのテントが張られていました。久々の利尻の北陵は海からの風が心地よく、花を愛でながら歩いているといつの間にか頂上へ着いているといった感じでした。花は、リシリヒナゲシはもちろん、ボタンキンバイ、リシリゲンゲ、リシリオウギなど利尻ならではの花がいっぱいに咲き乱れておりました。

翌日は予備日として設定してあり、利尻を順当に登れた場合は礼文トレッキングという設定にしておりました。そんなこんなで、朝一のフェリーで礼文島へ。香深より桃岩コースをトレッキング。歩みを進めるにつれ礼文島ならではのたおやかな丘陵草原の景色が広がっており、レブンウスユキソウ、サクラソウモドキ、シラゲキクバクワガタ、オオアマドコロ、レブンハナシノブ、イワベンケイ、ヒオウギアヤメ、レブンソウ、チシマゲンゲ、レブンシオガマ、チシマフウロ、エゾノシシウド、オオカサモチ、オオハナウド、エゾレンリソウ、リシリソウ、ハナイカリなどが咲いておりました。

花いっぱい美味しいものいっぱいの利尻・礼文の旅。いやぁ言うまでもなくおすすめです。H様、S様また遊びに来てくださいね。