2022/08/01 雌阿寒岳登山ガイド

この日の天候は曇り、時々山が雲から顔を出してたまに景色が望めるといったところでした。とはいえ、この季節としては暑くもなく寒くもなく登りやすかったと言えるでしょう。雨がふらなかったのは幸いでしたね。今回のお客様は帯広からおこしのY様親子。とても仲の良い親子で、お二人の優しい雰囲気がとっても素敵でした。また機会がありましたら、ぜひ遊びに来てくださいね。ちなみに、この時のガイド料はどうみん割で大幅に安くなりました。アクティビティの料金でもどうみん割が使えるとは知らない方がほとんどですが、皆様もスキあらばどうみん割は使ったほうがいいです!

2022/07/30 斜里岳登山ガイド

この日は、お二人パーティとお一人のお客様のあいのりプランでの斜里岳登山ガイドプランの催行。朝からまずまずの天気で、標高を上げるにつれ青空が見えてまいります。旧道のダイナミックな景色を眺めつつ、ご同行のお三方は初めてのパーティとは思えないほどに馴染んだ感じで世間話に花を咲かせていらっしゃいました。頂上からは斜里の町家オホーツク、知床連山や阿寒の山々が見渡せました。K様、H様、気が向いたらまた北海道の山へ遊びに来てくださいね~。

2022/07/26 羅臼岳登山ガイド

この日は大変天気がよく、朝から久々の青空ということで張り切って羅臼岳登山を催行いたしました。ごいっしょさせていただいたのはリピーターのKご夫妻。今年の羅臼岳は去年ほどにはまだ暑くもなく登りやすかったですね。花はエゾカワラナデシコ、エゾイボタ、エゾヤマハギ、チングルマ、カラフトイチヤクソウ、リンネソウ、イワヒゲ、チシマノキンバイソウなどが咲いていました。K様、また気が向いたら遊びに来てくださいね~!

釧路湿原の動画 芦原の神様・サルルンカムイ

GW前の空いた時間を利用して釧路湿原の動画を撮ってみました。このGWはコロナ禍による都市部の緊急事態宣言などあって、当方のガイドスケジュールでもキャンセルが多発しました。これはもう仕方のないことで皆様のご自愛を願うばかりですが、これはこれとて自然の景観・風物はたおやかに超然と未来永劫変わらず私たちの周りに存在しています。そんな何気なく日常的に存在する私の周りの自然ですが、NHK「グレートネイチャー」の撮影がきたりするような、なかなかどうして実はとってもダイナミックなものなので、今回はとりあえず釧路湿原に出かけて行って色々と撮影してみました。

今回の動画は、誰でもちょっと散歩すれば見られる釧路湿原の景色をテーマとし、早朝、昼、夕方のそれぞれの時間に3日間で撮ったカットを構成して編集してみました。なにぶん素人の余技ですので、大したものではございませんが、自粛でお家でのんびりされているような皆様にも釧路湿原を画面に映し出して少しでも雰囲気を感じていただけたら幸いです。

ちなみにサルルンカムイとは丹頂の事で、芦原の神様のような意味のアイヌ語です。サルが葦の意味でカムイが神様のことですね。保護センターで育った丹頂なんかは幼鳥のころから人間を見て育っているので、ものすごく人懐っこい神様もいます。

2021/4/17 NHK BSプレミアム「体感!グレートネイチャー▽激写!“世界一”の御神渡り~北海道東部 氷の大地」出演

皆様、こんにちは。ガイドの西田です。2021/4/17 NHK BSプレミアムにて放映の「グレートネイチャー」に出演させていただきましたよ。結氷直後のオンネトーでのアイスバブル観察シーンを撮影していただきました。オンネトーや雌阿寒岳などはまさしく私が幼少のころから慣れ親しんできた故郷の自然ですので、こうした環境をNHKさんに取材していただき、また自分が紹介できたことをとても光栄に思います。

オンネトーアイスバブル
オンネトーアイスバブル

撮影は実は2021/12/3のオンネトー・アイスバブル観察ツアーの直後で、タイミングよくオンネトーが凍り、透き通った湖面とアイスバブルを撮影することが出来たので素晴らしい映像になりました。番組は他に屈斜路の御神渡りや、豊頃のジュエリーアイス、伊達の氷筍など北海道の冬の美しい風物が紹介されており、さすがプロのみなさんの撮影や編集技術の成果として分かりやすく迫力のある映像に仕上がったおりました。

はてさて、そんなこんなで今年の冬も11月下旬~12月初冬あたりはアイスバブル観察ツアーを行おうと思っていますので、ご興味のある方はぜひ。

結氷直後のオンネトー
結氷直後のオンネトー

2020/10/31 初冬の斜里岳登山ガイド

皆様、こんにちは。ガイドの西田です。紅葉シーズン以降の季節は年の瀬近くということもあって、ロープ高所作業などの出張が多い今日この頃なのですが、この度は神奈川からお越しのM様より斜里岳登山ガイドのご依頼をいただきました。

紅葉が終わって、10月下旬の北海道の山といえばもう初冬。ほぼ全ての山では夏山装備では登ることはできません。というより冬タイヤでないと登山口まで近づくことすら出来ないなんてことも…。ここ最近の北海道は小雪であることもしばしばですが油断は禁物。この季節は雪が降ったり氷雨が降ったり、湿雪や湿気から誘発されるガス、まだ藪が出ていたりして、ある意味真冬より厄介な難点もあったりするのです。

さてそんなこんなで、この日は三井ルートから初冬の斜里岳へ登ってみました。この日登山者は私たちだけ。私にとっては北壁や北稜などバリエーションのアプローチとしてなじみの深いこの三井ルートですが、この日はひっそりと静かな初冬の斜里岳を楽しむことが出来ました。

今年は10月29日が斜里岳の初冠雪だそうですが、例年に比べると随分と遅く感じます。ここ数日斜里岳山頂はガスの中だったので、さすがに上部はすっかりと雪に覆われていると考え、装備は万全を期して来ました。やはり歩みを進めるごとに登山道が雪に覆われていきます。ちょうど正月の南アルプスの山のような感じですね。ガマ石から先では、雪の重みでハイマツが垂れ下がって行く手を阻みアスレチック状態です。頂上近くの積雪はくるぶしくらい、思ったより風も強くなく、すんなりと斜里岳頂上に到着。雪面はまだクラストしておらず、夏の登山靴と軽アイゼンで十分でしたが、これから先は冬用登山靴と12本爪アイゼン、ピッケルが必要となるでしょうね。

海外も意欲的にお出かけになられているというM様ですが、とっても体力のある方で今回の三井ルートは往復6時間ちょっとでの完登でした。次は幌尻岳へ行きましょうかね!M様また遊びに来てくださいね。

2020/09/22 羅臼岳登山ガイド

この日は東京からお越しのI様を羅臼岳へご案内させていただきました。いつも通り前日よりウトロへ移動すると、やはり普段より人の少ないウトロの町で、セブンイレブンも24時間営業を休止しておりました。営業は朝6時からとのことですので、登山の際の朝食・行動食などお買い求めの際にはご注意ください。幌別川の橋の上には数台も車が止めてあり、川で魚を取っているヒグマの写真を撮っているのでした。この様な路上駐車が多いのもまた知床です。みなさま車の接触事故など十分にお気を付けください。

さて、お客様と合流の後に、岩尾別登山口より出発しようと入山帳簿に記入しようとしてみると「登山口より10~15分ぐらいのところにスズメバチの巣があり、被害者がでています。ご注意ください。」との注意書きがありました。スズメバチは9月~10月に繁殖期を迎え動きが活発になります。日本では年間約30人ほどがハチに刺されて命を落とし、動物の被害としては最も深刻なものです。ハチ毒アレルギー(アナフィラキシーショック)のある方は要注意!身体の周りをハチが飛び始めたら近くに巣がある証拠です。ゆっくりその場を離れましょう。間違ってもハチを手で追い払ったりしないように。外敵と思われて総攻撃を誘発します。

さて、そんなこんなで用心深くいつもの登山道を上がっていきましたが、なんとなく秋も深く静かな羅臼岳でしたね。もうオガラバナ、ミネカエデ、ミネザクラ、ウラシマツツジやチングルマなど高山帯の植物は紅葉が始まっていました。終始ガスっぽいこの日の羅臼岳でしたが、一番天候が良かったのは頂上到着時で、風もそれほど強くなくのんびりと休憩をとることが出来ました。なんとなくヒグマが現れる気がして用心していたのですが、この日は幌別川以外では結局現れずじまいでしたね。I様は翌日も斜里岳・トムラウシと梯子をしてお帰りになったご様子。また気が向いたら北海道へ遊びに来てくださいね。よろしくお願いいたします。

2020/9/12 斜里岳登山ガイド(初登山編)

この日は、今回の登山が初めての関西からお越しのK様を斜里岳にご案内させていただきました。もちろん北海道での登山自体が初めてということです!ザックやスパッツ、ストックなど装備類をお持ちでないということでしたので、登山靴とレインウェア以外は当方のレンタル用品をお使いいただくパッケージプランとしてのご案内となりました。

さていつも通り清岳荘から歩み進んでいくと、山中はすっかりと秋の気配。シウリザクラやミネザクラ、オヒョウなどの気の早い樹々は紅葉が始まり、ナナカマドの実も、ゴゼンタチバナの実も真っ赤になっていました。

初登山とは思えないしっかりとした足取りのK様で、下二股までの沢沿いのルートも、羽衣・万丈・見晴らしの滝の高巻きも卒なくこなし、胸突き八丁・馬の背を経て調子よく斜里岳頂上へ到達できました。天気予報は曇りながらも頂上に着いたときは太陽が差し込みあたりの景色も望めました。やったー!

いやぁこの度は初登山のお供をさせていただきまして光栄の至りでした。登山や自然をお好きになっていただけていたら嬉しく思います。また気が向いたときは北海道へ遊びに来てくださいね。

2020/8/23 斜里岳登山ガイドプラン

みなさまこんにちはガイドの西田です。

お盆をすぎて北海道もだいぶ涼しくなり過ごしやすくなってきました。北海道は朝夕は涼しくて(寒い)日中は暑いといったような寒暖の差が激しいのが特徴です。季節の変わり目に体調などお崩しにならないようにお気を付けくださいね。とまぁ、そんな今日この頃なのですが、今年は斜里岳の登山ガイドプランのご案内が例年より多いようです。

8月~9月で5回の斜里岳のプライベートガイディングのお客様のお声がけをいただいております。今年は自分の受け持ち分のツアーガイディングは全てコロナの影響で中止になってしまいましたので、短期間のうちに個人のお客様で5回は自分としてはなかなか多いという感じですね。GOTOキャンペーンの影響で旅行者の動きが多いようで、当方へも飛び込みのお客様のや紅葉シーズン以降のご予約が例年より多いですね。このご時世にありがたいことです!宿泊なども予約が多く、対応に追われているようです。

ちなみに、斜里岳の一番の定番ルートは旧道~新道ルートなのですが、旧道は半分くらいは登山道が沢沿いになるため、いわゆる整備の良い一般的な夏道登山道とは大きく内容が異なります。端的に申しますと、渡渉箇所や岩場などが多く技術的な困難性がちりばめられており、北海道の百名山の中でも難易度はやや高め中級者以上向けと言えるかと思います。ガイディングをご希望の方はお気軽にお声がけください。

8/23催行の斜里岳登山ガイドプランも素晴らしい天気で始終青空の下最高の斜里岳をご満喫頂きました。近隣にお住いののS様W様はどうみん割りご利用で来てくれました。この度はありがとうございました。また気が向いたら遊びに来てくださいね!

然別ナキウサギ~糠平タウシュベツ橋梁の旅

みなさまこんにちは。ガイドの西田です。先日はお客様のリクエストプランにて、然別でのナキウサギ観察を経て、糠平湖のタウシュベツ橋梁、三国峠、層雲峡の旅へとご案内させていただきました。

今回のお客様は関西よりお越しのK様。北海道をお気に入りで度々遊びに来ていただいております常連さんです。催行当日は天候にも恵まれ、絶好のトレッキング日和となりました。

然別の風穴付近にナキウサギを訪ねてみると…一時間ほど粘り強く待ってようやくナキウサギ君が寝ぼけ眼で姿を見せてくれました。自分の知る限りでは然別が最も容易にナキウサギを観察できるスポットだと思います。または日高のトヨニ湖でしょうか。付近のカメラマンさんによるとこの日ナキウサギ君は何度も現れてくれたようですが、日によって見られたり見られなかったりだそうなので完全に運ですね。K様は持ってらっしゃいますね!然別湖も静かでとっても雰囲気の良い場所で、私も大好きな場所です。

お次は糠平でタウシュベツ橋梁を観察。この橋梁も傷みが激しく、見るからに崩壊寸前という様相です。この日のタウシュベツ橋梁は渇水によって湖面が低く草原の上にあるような様子でした。秋ぐらいになると糠平湖が水を湛え、橋梁がほとんど水没してしまうそうです。この橋梁もこのさきいつまでこうした姿のまま観察できるでしょうかね。

お次は三国峠で絶品の三国峠コーヒーをいただきつつ、東大雪の山並みと樹海を遠望。この日もニペソツとウペペサンケがはっきりと望めました。あいにく途中の三股山荘はコロナの影響で早仕舞いだったので立ち寄れずじまいでした。個人的にははここが世界で一番好きなカフェですね。たまに一人でも立ち寄ります。

仕上げには層雲峡で大函や流星・銀河の滝を観察。したところで夕立が降ってまいりましたので、宿へと急ぎました。今回もこの季節ならではのなかなか盛りだくさんの旅となりましたね。K様、気が向きましたらまた遊びに来てくださいね。