2024/11/06~07 芦別岳、剣山登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。秋も深まり山中でも雪の便りが届きつつあるこのところの北海道ですが、先日は本州からお越しのリピーターのS様と芦別岳、剣山へ登ってまいりました。
11月あたりの期間で一番気になるポイントといえば、天候とともにやはり山中の積雪状況ですね。昨今では温暖化の影響でしょうが、11月の上旬なれど山の上でも雪が無いことも少なくなくなってきておりますが…雪があるのか無いのか、またはどの程度の気温状況なのか、その日その日によって状況が違い行ってみなければわからない、そんな不安定でブレの大きい難しさのある季節、それがこの季節の特徴と言えるでしょう。

毎日ライブカメラで雪の無い十勝連邦を確認しつつ、おそらくは11/06の芦別岳はあまり積雪は無いであろうと判断、しかし、天気予報では4、5日の天気で明らかに山中では雪が降っているであろう…という難しい状況。お客様は夏山登山靴でしたので、行けるところまでは行ってみましょうと、朝明るくなると同時に新道登山口を6時スタート。天候は曇り。気温はおそらく4~5℃といったところだったでしょうか。Co800付近までは全く雪はなく完全なる夏道。そこから徐々に雪が被ってきて、Co1000あたりで軽アイゼンを装着。お客様は慣れない雪上歩行に苦戦のご様子。半面山を超え頂上直下ではくるぶし程度の積雪でした。残念ながらあまり眺望は望めなかったものの、卒なく頂上まで到着。休憩もそぞろにそそくさと下山を開始。15時くらいには登山口へ降りてきました。

翌7日はほとんどの山域で天候が悪く、しかし十勝側の天候だけは良かったので、剣山へ登ることに。しかし、夜間に雪が降ったらしく、それほど多くはないもののルート上には登山口からず〜っと新雪が被っている状況でした。晴れていながらもやや風が強いといった天候。気温は5~6℃くらい。積雪を気にしながらも、一の森、二の森と登って行き、ここから軽アイゼンを装着。3時間ほどで、なんとか頂上直下まで到達。しかしあと僅かのところで、最後のハシゴに雪が乗っていてなかなかに悪い状態。まず自分が登って見ると、ハシゴの上の岩の上にも雪が乗っていて危険と判断。目の前ではありながらも頂上だけ断念することに。引き返して、14時頃下山。

お客様には、11月の山の難しさ、夏山とは違う冬が近い山の雰囲気を存分にご体験いただけたのではないでしょうか。S様この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

2024/09/24 石狩岳登山ガイド

皆様こにゃにゃちはでございます。登山ガイドの西田です。この日程では日本二百名山である石狩岳へ登ってまいりました。この山は、ウペペサンケ山、ニペソツ山という東大雪御三家のうちの一座で、北海道三大急登であるシュナイダー尾根を従えた1967mもある山なのです。間に丸山という火山もあるので私も誤解していたのですが、実はこの山塊は日高山脈と同じく褶曲山脈なのでした。昨年、石狩源流紀行という番組でうちの兄貴が出演しておりましたがね。

さて、この日は非常に天気もよく抜けるような青空のもと、周りの全ての山々が遠望できいました。シュナイダー尾根の急登具合には面食らいますが、これも良きトレーニングと言えるでしょうね。T様この度はありがとうございました。また遊びに来てくださいませ!よろしくお願いいたします。

2024/09/23 斜里岳登山ガイド

皆様、わんばんこでございます。登山ガイドの西田です。さてこの日程はおそらく今季のシーズン最後の斜里岳の登山ガイドでございましたね。この日で斜里の清岳荘は小屋仕舞い。小屋番さんの門田さんは私の大先輩ですが、この方や斜里岳友の会のお陰で斜里岳の登山道は素晴らしく整備されていますね。ご一緒させていただきましたS様はご健脚な方で卒なく良いペースで登下降出来ましたね。この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします!斜里岳は怪我を伴う事故の多い山なので何かと緊張を強いられる山ですが、今シーズンも事故なく良い登山ができたと思います。来シーズンもよろしくお願いいたします。

2024/09/21 赤岳~緑岳登山ガイド

皆さまこんばんは。登山ガイドの西田です。該当の日程では大雪山は赤岳~緑岳を紅葉を愛でながら縦走しました。この日程は銀泉台と高原温泉はシャトルバスが出ておりまして、マイカーは規制されています。今年から始発は6:30より、最終便は16:00と昨年までより正味一時間も行動時間が短縮される形となっております。朝バス停に着くと、なかなか寒かったですね。気温にして2~3℃といったところでしょうか。アンダーウェアや防寒着がないと、バス待ちの時点で身体が冷え切ってしまいますね。山中の紅葉はちょうど見頃といったところ。見晴台や赤岳雪渓の跡、第一第二お花畑のあたりは綺麗でしたね。頂上付近ではナナカマドの葉っぱはもう大方落ちていました。U様、お写真最高の笑顔でしたね。この度もありがとうございました!またよろしくお願いいたします。

2024/09/18 暑寒別岳登山ガイド

お疲れ様です、登山ガイドの西田です。さて、9月も半ばを過ぎたこの日は増毛町は暑寒別岳へ登ってまいりました。この山は日本200名山であり、雨竜沼湿原を擁した増毛山地の雄であります。催行中は天気も最高で見通しが良かったですね。頂上からは群別岳や南暑寒別岳、浜益山などが遠望できました。最近は日本百名山をコンプリートし、二百名山に挑戦する人が増えてきたためこのようなご依頼は増えてきいましたね。今シーズンだけでも、この暑寒別岳以外にも、芦別岳、石狩岳、ニペソツ山、カムイエクウチカウシ山、ペテガリ岳などのご依頼を受けておりました。ちなみに夕張岳は林道が崩壊しており、金山ルートしか開いておらず実質行けないのですが。N様、この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします!

2024/09/13 西別岳~摩周登山、9/16 羅臼湖トレッキング ツアーガイディング

この日程はいつもお世話になっている旅行代理店様のインバウンド向けパックツアーの登山とトレッキングのガイドを担当させていただきました。西別岳~摩周も羅臼湖も歩きやすいながらも特異な風景で、道東を代表するスポットであり、お客様からは人気のあるコースです。両日程とも曇り時々晴れといった感じで、暑くもなく寒くもなく歩きやすい日でしたね。ご参加されたお客様、お疲れ様でした!また北海道へ遊びにいらっしゃってくださいませ。

2024/09/08~09 釧路湿原リクエストプラン&雌阿寒岳~阿寒富士登山ガイド

こんにちは登山ガイドの西田です。この日程では、釧路湿原のトレッキングと周遊&雌阿寒岳と阿寒富士周遊の登山ガイドにて2日間のご依頼を頂きました。まずは早朝4:00に動き出して阿寒湖の日の出を写真に収めつつ、鶴居や標茶へ移動。エゾフクロウの観察を試みるも、あいにくとエゾフクロウ君はお留守のご様子でした。そこから、達古武湖の湖岸トレッキングコースを散策。ここは静かで人も少なく、湿原の雰囲気が感じられるなかなか素敵な散策路なのです。そして細岡展望台を経て釧路の釧之助にて昼食。炭火で焼くホッケや、牡蠣のガンガン焼き、海鮮丼などをご賞味いただきました。釧之助は安くて美味しくて良いのですわ。

翌日はオンネトールートから阿寒富士、雌阿寒岳を登降。秋晴れのとても天気の良い2日間で、道東の自然、グルメ、風景、写真もたくさん撮れましたし、様々にお楽しみいただけたかと思います。S様、この度はありがとうございました。次の機会はぜひお父様も。またよろしくお願いいたします!

2024/09/05~06 羅臼岳&阿寒富士登山ガイド

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。9月に入って北海道も涼しくなってまいりましたが、この日程では羅臼岳と雌阿寒岳の阿寒富士に登ってまいりました。この日は天気はまずまずで、まだ下部では暑さも残っていましたが卒なく登ることができました。翌日は雌阿寒岳の阿寒富士へ。阿寒富士はなかなか麓からの姿もよく、頂上からは雌阿寒岳、雄阿寒岳が同時に展望できるので密かに人気のある山ですね。お客様の移動の関係で5:00出発、12:00オンネトー登山口着と行った感じでこちらもちょうどよく登ることができました。I様、この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします!

2024/08/29 十勝岳登山ガイド

こんにちは。登山ガイドの西田です。8月末に十勝岳へ登ってまいりました。この日は良い天気で、かといって暑すぎることもなく塩梅のいい山行となりました。頂上からは美瑛岳や富良野岳はもちろん、天塩岳や表大雪の山々が遠望できました。秋になってトンボが多くなり、頂上の虫も少なくなりましたね。O様この度はありがとうございました。また遊びにいらっしゃってくださいませ!

2024/08/25~27(予備日28)、幌尻岳からの転戦で知床連山登山ガイドプラン+サブプラン色々

皆さまこんにちは。登山ガイドの西田です。先日はいつもの常連様H様ご夫妻と幌尻岳へ…は全く行ける余地もなく、知床連山へと転戦して見事に完遂してきました。なにせ今シーズンの8月は台風の連続で、天候が不安定。大雨で額平川は濁流となり林道の崩落もあったようでシャトルバスはしばらく運休とのこと。

千歳空港での集合30分後には協議の結果知床へと移動を開始。ただしこれは行き当たりばったりの行動ではなく、あくまで想定内。沢沿いルートである幌尻岳の催行中止はよくあること。あえて山域の離れた知床半島でのサブプランを立てていたのでした。テントやその他の遊び道具など、色々な物で満載の車でしばしの大移動。これはプライベートガイドならではのフットワークの軽さですねぇ。

そんなこんなで千歳空港から7時間ほどでサクッとウトロ夕陽台野営場へ。天候は幸運なことに知床半島だけはなんとかなりそでした。ただし、前線の影響を受けた天候であり期間中は不安定さが予想されたので、最小限の荷物に軽量化したうえで二つ池泊での1泊2日のスピード勝負とすることといたしました。初日は曇り時々晴れといった天候。順調に羅臼岳へ上り、三峰、サシルイ、オッカバケへと進みます。三峰の水場はここ最近の雨も虚しく雫が滴るのみで使い物になる状態ではありませんでした。それにしてもハイマツのヤブをくぐる際に湧き上がってくる羽虫の多いこと多いこと。これは最近の北海道の夏山の特徴となってきてしまいましたねぇ。ちなみに簡潔に書いていますが、ここまでの道中も決して楽な道ではなく上級者向けのルートとなります。

二日目は曇り時々雨、風がやや強いといった予報でした。雷の注意報も出ているのでなるべく早く動き出すことに。3時起き4時40分発くらいでテントを撤収して出発。もう稜線の風は完全に秋。気温は10℃前後といったところでしょうか。たしかにふわふわと風はあるものの南岳~知円別まではハイマツが守ってくれます。荒涼とした地の果ての稜線の上でシレトコスミレの株の多さに驚きながら、休憩もそぞろに歩みを進めます。知円別分岐着が7時頃。中の廊下からはいよいよ強風の細尾根の登高となります。ここが知床連山の核心で風があるとここを渡る際にハイハイを余技なくされてしまいます。この日の風は強い時で8~10mほど。さすが強者のお二人は難なくトレースしてくれました。頼もしい!こけし岩を過ぎ、第二前衛峰から先は、もはや風が支配する世界でしかも雨もパラついています。100リッターザックが猛烈に風で押され、時折耐風姿勢で耐えながらも、なんとか硫黄沢へ入ると風が止みました。ここからは枯滝やハイマツのトンネルなどをくぐり抜け、12:30に新噴火口の最上部へ到着。標高を下げると青空が出てきました。まさにザ・知床。クルクルと変化の激しい山です。ここで携帯の電波が入るので、ウトロハイヤーさんにあと二時間ほどで下山すると連絡。送迎を希望する場合は前もって予約を入れておきましょう。そしてキャンセルの際も必ず連絡を入れましょう。運転手さんはいつも心配してくれています。

14時頃下山をし、温泉の後は斜里のクリオネキャンプ場へ移動。からの焼台でBBQ、サンマ・とうもろこし・豚サガリなどを食しつつ祝杯。クリオネキャンプ場は料金も安く、広く、近くに温泉も有り、ゆる~い感じで良いですね。翌日は大雨予報だったので、網走の北方民族博物館でうちの母ちゃんのアイヌ刺繍をご鑑賞いただきつつ、能取のサンゴ草、北見でハッカ記念館、およびトリトンでお寿司、〆に大雪山高原温泉にお泊りいただき旅の疲れを癒やしていただきました。最終日は糠平から幌鹿峠を抜けて、然別湖でカヤック、カフェ無番地でフレンチトースト、平取ジャンケンポンでビーフカツ定食などをご賞味いただき、夢いっぱいお腹いっぱい楽しさ満載の転戦プランは完結となりました。

こんな盛り沢山な山もなかなかないのではないでしょうか。H様この度もありがとうございました。次の作戦も考えたらまた連絡させていただきます。よろしくお願いいたします~!