2025/08/18斜里岳、08/21然別湖カヤック、08/22トムラウシ、08/27~29幌尻岳新冠コース、登山ガイド

皆様、こんにちは。登山ガイドの西田です。8月の後半は国外からおこしのC様と、飛び飛びの日程ではありますが、斜里岳、然別湖カヤック、トムラウシ山、幌尻岳新冠コースという壮大な計画を敢行いたしました。この期間中はなかなか天候に悩まされましたが、蓋を開けてみれば振替や日程スライド、転戦などを駆使しつつ良き登山が出来たかと思います。

白眉だったのはやはり幌尻岳ですが、この日程ではヒグマの痕跡の多かったこと多かったこと…。林道にはず〜っと転々と足跡がついておりました。見分けがつくだけでも3頭ほど。声を出しながらかなり慎重に歩いていたのが幸いだったのか、ばったり会うことはありませんでしたが、先行者は出くわしたようでした。やっぱり山中に餌が少ないせいでしょうか。足跡からも彷徨っているらしき雰囲気が感じられましたね。我々は28日にアタックしたのですが、小屋まで下りてきてから聞いた話だと先行パーティは熊と接近遭遇し、しかも付近には鹿の死体があったとか…。我々もなんとなく異変は感じたのですが、ヒグマ自体は見かけなかったのでした。アタック時に天候は晴れていたのも幸いし、熊の存在を確かめやすく、なおかつ頂上からの景色もよく遠望できましたね。

このように山中では熊に関するリスクフェーズが上がっているように感じられますので、無理のある行動、山の自然に則さない行動は控えて、皆様も安全に登山されてくださいね。C様この度はありがとうございました!また日本の山にあそびに来てくださいね!

2025/08/02~06 幌尻岳&お楽しみプラン 登山ガイド

8月入って二発目は、いつものリピーター様のお二人H様ご夫妻と幌尻岳に行ってまいりました。期間中は曇り位の微妙な天気予報で、特に3日目から天候が崩れるような予報だったので、今回は一泊二日の行程にて下山し、ライトトレッキングに充てたり、カヤックでもして遊びますかということに。もともと二日目も戸蔦別岳のラウンドを予定していたのですが、それをやめにして速攻をかけてそのまま下山してしまうという行程に組み替えました。

8月2日はまず千歳空港へお迎えに上がり、そこから苫小牧のモンベルに立ち寄り、私は食料品とかねてより試してみたかった高級エアーマットを購入。昼食は、苫小牧の港市場にて海鮮丼やホッキカレーを食す。そのまま豊糠山荘へ。豊糠山荘は学校跡の施設で、内部が広々として割合に空いており、荷物を広げて整理したりできるので便利ですね。しかも夕食のジンギスカンも美味しいのです。ただし、寝る部屋のコンセントが少ない(一部屋に一箇所)のが玉に瑕ですが笑

8月3日はシャトルバスの2便(8時発)で出発。アブの多い林道をひたすらに歩き、渡渉をしつつ幌尻山荘を目指します。額平川の渡渉箇所は、いつもより水深が深いように感じました。13時過ぎに小屋に到着。ゆっくり休んだり、荷物を翌日のアタック装備に切り替えたりしつつ、額平ルート名物の沢で行水を楽しんだりしていました。コレが気持ちいいんですわ。17時に夕食。今回のディナーは鹿肉のカレー。ま、カレーはインデアンのレトルトですが。ただしこれは普通に美味かったです。私は意気揚々と買ったばかりのエアマットで寝てみましたが、やっぱりエアーマットはぶにゅぶにゅしてどうも寝付けない。ただし、ノイズキャンセリングイヤホンはコレはもう絶対にないと私はここでは寝れないと思います笑

8月4日は3時おき4時過ぎ発。命の泉が5:40、ピーク着7:30、幌尻の肩8:10、小屋に戻って準備して出発したのが12:00、バス定着が16:00というタイムスケジュールでしたね。天気予報よりは終始いい方に外れており、それが幸いし気持ちのいい山となりましたね。この山では、この逆パターンが非常に怖いのですが。後泊も豊糠山荘に泊まって、翌日は天気が悪い予報だったので、富良野や美瑛を観光しつつ南富良野の金山湖でカヤックとキャンプ。ここでの上富良野豚さがりのバーベキューが一品でしたね。8月5日はのんびり朝起きて、千歳へ移動。樽前山にちょこっとトレッキングをして支笏湖でカヤックを楽しんだりしました。

H様この度はありがとうございました。今年もいい山となりましたね!またよろしくお願いします〜。

2025/07/31~08/01 ニペソツ山&石狩岳登山ガイド

こんにちは。登山ガイドの西田です。先月末と、8月1日は石狩岳とニペソツ山に行ってまいりました。この山々は日本200名山として人気の山域ですね。お客様は糠平ユースを拠点として、天候もよく守備良く2座とも登ることが出来ました。ニペソツではナキウサギも何度も見られましたね。F様この度はありがとうございました〜。

この2座について、ニペソツ山は12時間オーバーのロングルート、石狩岳は林道が長く閉じ込められる懸念のあるタイプの山、ということでどちらも一癖ある山です。最近では日本百名山完登者が次なる挑戦ということで、そのままスライドして200名山に挑戦して来られるのですが、北海道の200名山は百名山と比べると数段レベルが高くなります。ガイド登山で来られる方はリスク管理が出来ているからこそ単独で来ないような慎重さをお持ちなのですが、一般の、特に単独の高齢の方などは見てて不安ですね…。石狩岳シュナイダー尾根は墜落するとただでは済まない箇所も少なくありませんのでご注意ください。

6月、花いっぱいの雄阿寒岳登山ガイド

皆様、こんにちは。登山ガイドの西田です。先日はポカポカ陽気の土曜日に雄阿寒岳に登ってまいりました。この時期の雄阿寒岳は、ちょうどエゾオオサクラソウやミネザクラなど春から初夏の花が沢山咲きわたり、なかなかに綺麗です。晴れれば寒くもなく暑くもなく、雄阿寒岳に登るには一番いい季節かもしれませんね。雄阿寒岳は雌阿寒岳より登山道が急峻なのでトレーニングにも良いかもしれません。8時に登山を開始し、のんびりと歩みを進め、16時に下山。T様、この日はありがとうございました。次の旭岳もよろしくお願い致します〜!

強風に阻まれた余市岳、~朝里岳で敗退~

皆様、こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は本州からおこしのリピーターのT様と札幌国際スキー場よりアプローチして、余市岳へ…登ろうとしましたが敗退して朝里岳で帰ってきました。この日は天候は曇り、ながらも札幌国際スキー場へ着いてみると青空もチラホラと見えていました。しかし、場内アナウンスで強風のためゴンドラ運行が早めに終了するかもしれない旨が流れてきました。上空を見ると、たしかに雲の流れは早そう。ウィンディの風力は5m…。しかし、スキー場内はそれほどでもありません。気温もプラス気温で暖かく、これなら様子を見つつなんとか行動は出来そうかな…と考えておりました。

とりあえずスカイキャビン(一番上まで行くゴンドラ)に乗って…今回はスノーシューでの登高なので、ストックなどと一緒に抱えてスキー場の最上部に降り立ちました。上部でも雪は少ないですね。しかも気温が高く重い雪でした。このとき風は既にややあるな、風裏でスノーシューを履いたり用意をしたいなという感じでした。準備をしてスキー場の裏を登高していきます。この距離でも雪煙で朝里岳は見通せません。昨日いくらか雪が降ったようなので、ラッセルは少し有りましたが、既に先行者がいるようでトレースが着いておりました。しばらく樹林帯を進んでいくと、スノーモービルが登って、少し脇の疎林の中で上部の様子を伺っていました。風の強さから進むのか迷っているようでした。尾根に上る前の樹林帯で3~4mほどの風。これなら行けるかなぁという感じ。さらにトレースを拾いつつ進んで、尾根に上がると風が更に強くなってきました。尾根上で4~5mといったところ。気温がそれほど高くないといっても、顔の一方が強く風に当たり続けていくと凍傷の危険があります。時折顔を休めつつも少しづつ朝里岳に向かって登高していきます。

ようやく朝里岳の頂上付近に近づいてみるも、風と完全ホワイトアウトで全く行動不可といった様子。別パーティも下山してきてしまいました。風の強さもさることながら、視界不良で上下左右全く判断がつかなくなってきました。残念ながらここで撤退決定。此処から先の、通称「飛行場」といわれるだだっ広い雪原を突破するには視界が悪すぎます。そんなこんなで引き返し、樹林の風を避けられる場所で、ビーコン捜索の訓練などをしつつ、山頂カフェで3時間ほどもT様とおしゃべりをしつつコーヒーをいただきました。帰路は手稲の弟子屈ラーメンに寄って、また更に山のネタで話し込んでやっと帰りました笑
T様、今回は天気残念でしたが、これに懲りずにまた遊びに来てくださいませ。よろしくお願いいたします!

余市岳はアプローチもよく冬の間多く登られていますが、事故も多い山で、天候が悪い時の道迷い、雪崩、雪庇の踏み抜きなど、リスクは色々とある山ですので、ご注意ください。

冬のオダッシュ山と南ペトウトル山、登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。先日はリピーターのU様と、新得にある日高前衛の山「オダッシュ山」と、然別の「南ペトウトル山」に登ってまいりました。催行当日は両座とも天気が良く素晴らしい登山日和でしたね。ただしこのところの北海道としてはやや気温が低く、前日までに降った雪によりヒザ下ほどのラッセルを強いられはしましたが。U様もだいぶスノーシューに慣れてこられ、また新調されたアゾロの冬登山靴も好調なようで、そつなくピークを踏めましたね。このオダッシュ山(1097m)と南ペトウトル山は(1345m)、前衛の山ながらも途中の斜面は部分的にはなかなか急であり、今回残念ながらアイゼンの出番は無かったですが、スノーシューや冬山歩行の良い訓練になりました。頂上からは北日高や東大雪の山々が見え、しっかりと山の雰囲気を味わうことができます。どちらの山もそれほど危険箇所はありませんが冬はしっかりとしたセルフナビゲーションの技術や装備は必要です。冬山入門にはとってもおすすめの山ですね~。下山後はカフェ無番地でフレンチトーストを賞味。これがまた素晴らしく美味なんです!

U様この度もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

冬の登山: 野中温泉から雌阿寒岳、オンネトーを巡って

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は久々に雌阿寒岳の登山に行ってきました。久々と言いましても、夏シーズン終わりからですので数ヶ月来ということにはなりますが。今回は本州からおこしのI様を野中温泉~オンネトーラウンドでご一緒させていただきました。催行当日は天気予報は晴れ…ながらも実際に現地に赴いてみると、ややガスっぽい雰囲気。気温はそれほど低くないものの(マイナス6~7℃くらい)風も3~4mくらいあるかなといったところ。野中温泉さんは先日の火事で無惨にも残骸だけになってしまっておりました。お客様はスノーシューは2回目ということでしたが、なんのそのといった感じで、力強い歩みが頼もしく感じました。7号目あたりで一応アイゼンピッケルに換装し登行。雲の間から時折青空が見えていました。雪が少なく締まっていることもあり、頂上まで3時間で到着。早いですね。

少し休憩した後、オンネトールートへ。阿寒富士分岐で阿寒富士に登るか迷いましたが、上空の風の強さとガスっぽさが気になり断念。そのままオンネトールートへ下ります。あたりは次第に青空に。と、七合目の下りあたりで、私がプロトレックを落としてしまっている事に気づき、大急ぎで探しに戻ると、沢型の渡りの箇所でバンドが外れて転がっておりました。危なかった~。気を取り直して、オンネトールートの気持ちの良い樹林の中を、海外遠征や本州や北海道の山の事などを、ああでもないこうでもないとお話しながら下っていったのでした。オンネトー登山口へは14時前着。素晴らしいですね。夏道を普通に歩いているのと変わらないスピードです。オンネトーの畔からは、雌阿寒岳と阿寒富士が微笑みかけてくれておりました。I様、素晴らしゅうございましたね。今後とも北海道の山、海外、色々な場所に挑戦し、様々にインスパイアされてくださいね。ありがとうございました。またよろしくお願いいたします~!

2025/02/20オンネトー、02/21阿寒の森スノーシュートレッキング

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。今年はコロナ以降久々に、阿寒湖やオンネトーのトレッキングプランのご依頼をよくいただいております。2025/02/04の2つ玉低気圧の大雪により、阿寒湖やオンネトーにも雪が降り積もり、冬っぽい景色となりましたので、スノーシュー催行にとっては良かったですね。トレッキング系もちょくちょくご依頼をいただくので、以前みたいにホテルにパンフレットを置いていただくように画策中です。

今年からカメラを新調したこともあり、しかもレンズまで持ち歩いていますので以前にもまして思い出を残す方向性においては力を入れております。オンネトーも阿寒湖周辺エリアも雪化粧の森がいい感じで、とっても静謐で気持ちの良いトレッキングとなりました。雪のふわふわした感じ、お客様のいい表情を写真に収めることが出来てわたくしとしても嬉しかったですね。

M様、C様、この度はありがとうございました。また気が向いたら遊びにいらっしゃってくださいませ。よろしくお願い致します。

2025/01/11~12(13日予備日)ニペソツ山登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。さて先日の連休はといいますと私はニペソツを常連様のH様ご夫妻とご一緒させていただいておりました。11~12日ともに快晴無風、比較的温かな状況のなか、しかも連休につきトレースもおもいっきりついており、だいぶイージーな東大雪の2013m峰だったのでした。

初日は6:00頃幌加温泉ルート登山口をスタート。まだ薄暗いなか、ヘッドランプを付けてスノーシューで歩き出します。登山口付近はわずかに除雪跡があり、車が2台分ほど置けるような形でした。国道の駐車帯に一台先行者の車あり。実は連休前から下見でわかっていたのですが、北海道の山としては珍しくトレースが付いている状況でした。林道から樹林帯を進みつつ三条池到着が9:00。シャクナゲ尾根の展望ポイント直前に先行者のテント跡有り11:45。前天狗の前のボウルの基部でスノーシューからアイゼンに履き替え14:00。前天狗のテン場15:00着。この日は割に暖かく、大雪山中とは思えないほど穏やかでしたね。また、積雪は少ないものの、ある程度は固まっていて踏み抜きもほとんど無し。かなり順調に歩けましたね。夕飯は羅臼で釣ったサクラマスのアラ汁とルイベ。

翌朝は4:00起き6:00出発。あまり暗いと尾根登行が怖いので、ゆっくり目に出発しました。前天から望む朝日に輝くニペ東壁が美しい~。最低コル7:30、頂上着が9:00。数パーティが我々を追い越しては下っていきました。我々は頂上直下のトラバーススロープを警戒していて、もしアイスバーンなら撤退とも考えていたものの、拍子抜けするほどフカフカの歩きやす~いトレースで、あまりにもイージーにピークまで登れてしまったのでした。これは冬山の厳しさを舐めてしまう程と思えましたね。下降は一応ショートロープを出しつつ、テン場着が11:40。午前のうちにテン場に着けたら、一泊二日で帰ろうと決めていたので、そそくさとテントを撤収して下る。前天からボウルへの下りで一応ショートロープで確保。そんなこんなで登山口に付いたのは暗くなってからの17:30。トレースと積雪状況に助けられましたね。とまぁ、穏やかで素晴らしい微笑みのニペソツでしたが、雪山って本来こんな簡単ではないような、むしろ危惧を覚えます。

H様ご夫妻、次は幌尻岳でお会いいたしましょう~。またよろしくお願いいたします~。

2024/11/06~07 芦別岳、剣山登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。秋も深まり山中でも雪の便りが届きつつあるこのところの北海道ですが、先日は本州からお越しのリピーターのS様と芦別岳、剣山へ登ってまいりました。
11月あたりの期間で一番気になるポイントといえば、天候とともにやはり山中の積雪状況ですね。昨今では温暖化の影響でしょうが、11月の上旬なれど山の上でも雪が無いことも少なくなくなってきておりますが…雪があるのか無いのか、またはどの程度の気温状況なのか、その日その日によって状況が違い行ってみなければわからない、そんな不安定でブレの大きい難しさのある季節、それがこの季節の特徴と言えるでしょう。

毎日ライブカメラで雪の無い十勝連邦を確認しつつ、おそらくは11/06の芦別岳はあまり積雪は無いであろうと判断、しかし、天気予報では4、5日の天気で明らかに山中では雪が降っているであろう…という難しい状況。お客様は夏山登山靴でしたので、行けるところまでは行ってみましょうと、朝明るくなると同時に新道登山口を6時スタート。天候は曇り。気温はおそらく4~5℃といったところだったでしょうか。Co800付近までは全く雪はなく完全なる夏道。そこから徐々に雪が被ってきて、Co1000あたりで軽アイゼンを装着。お客様は慣れない雪上歩行に苦戦のご様子。半面山を超え頂上直下ではくるぶし程度の積雪でした。残念ながらあまり眺望は望めなかったものの、卒なく頂上まで到着。休憩もそぞろにそそくさと下山を開始。15時くらいには登山口へ降りてきました。

翌7日はほとんどの山域で天候が悪く、しかし十勝側の天候だけは良かったので、剣山へ登ることに。しかし、夜間に雪が降ったらしく、それほど多くはないもののルート上には登山口からず〜っと新雪が被っている状況でした。晴れていながらもやや風が強いといった天候。気温は5~6℃くらい。積雪を気にしながらも、一の森、二の森と登って行き、ここから軽アイゼンを装着。3時間ほどで、なんとか頂上直下まで到達。しかしあと僅かのところで、最後のハシゴに雪が乗っていてなかなかに悪い状態。まず自分が登って見ると、ハシゴの上の岩の上にも雪が乗っていて危険と判断。目の前ではありながらも頂上だけ断念することに。引き返して、14時頃下山。

お客様には、11月の山の難しさ、夏山とは違う冬が近い山の雰囲気を存分にご体験いただけたのではないでしょうか。S様この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします。