冬のオダッシュ山と南ペトウトル山、登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。先日はリピーターのU様と、新得にある日高前衛の山「オダッシュ山」と、然別の「南ペトウトル山」に登ってまいりました。催行当日は両座とも天気が良く素晴らしい登山日和でしたね。ただしこのところの北海道としてはやや気温が低く、前日までに降った雪によりヒザ下ほどのラッセルを強いられはしましたが。U様もだいぶスノーシューに慣れてこられ、また新調されたアゾロの冬登山靴も好調なようで、そつなくピークを踏めましたね。このオダッシュ山(1097m)と南ペトウトル山は(1345m)、前衛の山ながらも途中の斜面は部分的にはなかなか急であり、今回残念ながらアイゼンの出番は無かったですが、スノーシューや冬山歩行の良い訓練になりました。頂上からは北日高や東大雪の山々が見え、しっかりと山の雰囲気を味わうことができます。どちらの山もそれほど危険箇所はありませんが冬はしっかりとしたセルフナビゲーションの技術や装備は必要です。冬山入門にはとってもおすすめの山ですね~。下山後はカフェ無番地でフレンチトーストを賞味。これがまた素晴らしく美味なんです!

U様この度もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

冬の登山: 野中温泉から雌阿寒岳、オンネトーを巡って

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は久々に雌阿寒岳の登山に行ってきました。久々と言いましても、夏シーズン終わりからですので数ヶ月来ということにはなりますが。今回は本州からおこしのI様を野中温泉~オンネトーラウンドでご一緒させていただきました。催行当日は天気予報は晴れ…ながらも実際に現地に赴いてみると、ややガスっぽい雰囲気。気温はそれほど低くないものの(マイナス6~7℃くらい)風も3~4mくらいあるかなといったところ。野中温泉さんは先日の火事で無惨にも残骸だけになってしまっておりました。お客様はスノーシューは2回目ということでしたが、なんのそのといった感じで、力強い歩みが頼もしく感じました。7号目あたりで一応アイゼンピッケルに換装し登行。雲の間から時折青空が見えていました。雪が少なく締まっていることもあり、頂上まで3時間で到着。早いですね。

少し休憩した後、オンネトールートへ。阿寒富士分岐で阿寒富士に登るか迷いましたが、上空の風の強さとガスっぽさが気になり断念。そのままオンネトールートへ下ります。あたりは次第に青空に。と、七合目の下りあたりで、私がプロトレックを落としてしまっている事に気づき、大急ぎで探しに戻ると、沢型の渡りの箇所でバンドが外れて転がっておりました。危なかった~。気を取り直して、オンネトールートの気持ちの良い樹林の中を、海外遠征や本州や北海道の山の事などを、ああでもないこうでもないとお話しながら下っていったのでした。オンネトー登山口へは14時前着。素晴らしいですね。夏道を普通に歩いているのと変わらないスピードです。オンネトーの畔からは、雌阿寒岳と阿寒富士が微笑みかけてくれておりました。I様、素晴らしゅうございましたね。今後とも北海道の山、海外、色々な場所に挑戦し、様々にインスパイアされてくださいね。ありがとうございました。またよろしくお願いいたします~!

2025/02/20オンネトー、02/21阿寒の森スノーシュートレッキング

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。今年はコロナ以降久々に、阿寒湖やオンネトーのトレッキングプランのご依頼をよくいただいております。2025/02/04の2つ玉低気圧の大雪により、阿寒湖やオンネトーにも雪が降り積もり、冬っぽい景色となりましたので、スノーシュー催行にとっては良かったですね。トレッキング系もちょくちょくご依頼をいただくので、以前みたいにホテルにパンフレットを置いていただくように画策中です。

今年からカメラを新調したこともあり、しかもレンズまで持ち歩いていますので以前にもまして思い出を残す方向性においては力を入れております。オンネトーも阿寒湖周辺エリアも雪化粧の森がいい感じで、とっても静謐で気持ちの良いトレッキングとなりました。雪のふわふわした感じ、お客様のいい表情を写真に収めることが出来てわたくしとしても嬉しかったですね。

M様、C様、この度はありがとうございました。また気が向いたら遊びにいらっしゃってくださいませ。よろしくお願い致します。

2025/01/11~12(13日予備日)ニペソツ山登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。さて先日の連休はといいますと私はニペソツを常連様のH様ご夫妻とご一緒させていただいておりました。11~12日ともに快晴無風、比較的温かな状況のなか、しかも連休につきトレースもおもいっきりついており、だいぶイージーな東大雪の2013m峰だったのでした。

初日は6:00頃幌加温泉ルート登山口をスタート。まだ薄暗いなか、ヘッドランプを付けてスノーシューで歩き出します。登山口付近はわずかに除雪跡があり、車が2台分ほど置けるような形でした。国道の駐車帯に一台先行者の車あり。実は連休前から下見でわかっていたのですが、北海道の山としては珍しくトレースが付いている状況でした。林道から樹林帯を進みつつ三条池到着が9:00。シャクナゲ尾根の展望ポイント直前に先行者のテント跡有り11:45。前天狗の前のボウルの基部でスノーシューからアイゼンに履き替え14:00。前天狗のテン場15:00着。この日は割に暖かく、大雪山中とは思えないほど穏やかでしたね。また、積雪は少ないものの、ある程度は固まっていて踏み抜きもほとんど無し。かなり順調に歩けましたね。夕飯は羅臼で釣ったサクラマスのアラ汁とルイベ。

翌朝は4:00起き6:00出発。あまり暗いと尾根登行が怖いので、ゆっくり目に出発しました。前天から望む朝日に輝くニペ東壁が美しい~。最低コル7:30、頂上着が9:00。数パーティが我々を追い越しては下っていきました。我々は頂上直下のトラバーススロープを警戒していて、もしアイスバーンなら撤退とも考えていたものの、拍子抜けするほどフカフカの歩きやす~いトレースで、あまりにもイージーにピークまで登れてしまったのでした。これは冬山の厳しさを舐めてしまう程と思えましたね。下降は一応ショートロープを出しつつ、テン場着が11:40。午前のうちにテン場に着けたら、一泊二日で帰ろうと決めていたので、そそくさとテントを撤収して下る。前天からボウルへの下りで一応ショートロープで確保。そんなこんなで登山口に付いたのは暗くなってからの17:30。トレースと積雪状況に助けられましたね。とまぁ、穏やかで素晴らしい微笑みのニペソツでしたが、雪山って本来こんな簡単ではないような、むしろ危惧を覚えます。

H様ご夫妻、次は幌尻岳でお会いいたしましょう~。またよろしくお願いいたします~。

2024/11/06~07 芦別岳、剣山登山ガイド

皆様こんばんは。登山ガイドの西田です。秋も深まり山中でも雪の便りが届きつつあるこのところの北海道ですが、先日は本州からお越しのリピーターのS様と芦別岳、剣山へ登ってまいりました。
11月あたりの期間で一番気になるポイントといえば、天候とともにやはり山中の積雪状況ですね。昨今では温暖化の影響でしょうが、11月の上旬なれど山の上でも雪が無いことも少なくなくなってきておりますが…雪があるのか無いのか、またはどの程度の気温状況なのか、その日その日によって状況が違い行ってみなければわからない、そんな不安定でブレの大きい難しさのある季節、それがこの季節の特徴と言えるでしょう。

毎日ライブカメラで雪の無い十勝連邦を確認しつつ、おそらくは11/06の芦別岳はあまり積雪は無いであろうと判断、しかし、天気予報では4、5日の天気で明らかに山中では雪が降っているであろう…という難しい状況。お客様は夏山登山靴でしたので、行けるところまでは行ってみましょうと、朝明るくなると同時に新道登山口を6時スタート。天候は曇り。気温はおそらく4~5℃といったところだったでしょうか。Co800付近までは全く雪はなく完全なる夏道。そこから徐々に雪が被ってきて、Co1000あたりで軽アイゼンを装着。お客様は慣れない雪上歩行に苦戦のご様子。半面山を超え頂上直下ではくるぶし程度の積雪でした。残念ながらあまり眺望は望めなかったものの、卒なく頂上まで到着。休憩もそぞろにそそくさと下山を開始。15時くらいには登山口へ降りてきました。

翌7日はほとんどの山域で天候が悪く、しかし十勝側の天候だけは良かったので、剣山へ登ることに。しかし、夜間に雪が降ったらしく、それほど多くはないもののルート上には登山口からず〜っと新雪が被っている状況でした。晴れていながらもやや風が強いといった天候。気温は5~6℃くらい。積雪を気にしながらも、一の森、二の森と登って行き、ここから軽アイゼンを装着。3時間ほどで、なんとか頂上直下まで到達。しかしあと僅かのところで、最後のハシゴに雪が乗っていてなかなかに悪い状態。まず自分が登って見ると、ハシゴの上の岩の上にも雪が乗っていて危険と判断。目の前ではありながらも頂上だけ断念することに。引き返して、14時頃下山。

お客様には、11月の山の難しさ、夏山とは違う冬が近い山の雰囲気を存分にご体験いただけたのではないでしょうか。S様この度はありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

2024/07/01、02、03、05 芦別岳、夕張岳(中止)、ニペソツ、石狩岳

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は本州からおこしのT様と表題のように芦別岳、夕張岳(中止)、ニペソツ、石狩岳へ行ってまいりました。このうち夕張岳は、初日の芦別岳が悪天候で消耗戦だったこともあり、なにせ表ルートが通行止めで登れるのは超絶ヤブの金山コースということから、協議の結果中止にして、上記三座を登ってまいりました。

初戦の芦別岳は朝から結構な雨と風で、時間3~5ミリ、風速10mオーバーと、催行可否ギリギリといった天候。ながらも芦別岳はほぼ頂上直下まで樹林帯なので、雷の不安はなかったことから強行突破で頂上まで行きました。ただし、悪天時の行動では、立ち止まると身体が冷えてしまうため、休憩もそぞろに行動し続ける体力的マージンが必要です。T様は200名山コンプリートを目ざして日頃のトレーニングもこなしておられる強靭な体力の持ち主でしたので不安もなく行けました。が、このような行動形態はお客様を選ぶでしょうね。まずはそつなく芦別岳ゲット。

二日目の夕張岳はヤブヤブで強度が高すぎると判断、またダニだらけになるのも必至なのでパス。然別湖でナキウサギを見物しつつ、半レスト。

三日目はニペソツ。この日は天候も良く、朝から清々しい天候でした。やや風もあったのでそれほど暑くもなく、ロングコースのニペソツにはうってつけの日。長い樹林の登山道をじわじわとトレースし、天狗平に着くと、秀峰ニペソツが天を突くかのように鎮座していました。久しぶりのニペソツでしたが、やっぱりこの山は美しいですね。ロックガーデンではナキウサギの声も聞かれました。そんなこんなで、11時間ほどでニペソツ山もゲット。

四日目は石狩岳。石狩岳は1日の強風で林道に倒木があるのではないかという懸念がありましたが、林野でそそくさと片付けてくれたようで、なんなく長い長い林道より車止めまで到着。天候はこの日も晴れ。急峻なシュナイダー尾根を頑張って上っていくと、音更山分岐を過ぎたところの雪渓付近でヒグマが居ました。距離は60メートルほど。そこそこ近い距離です。その気になればヒグマくんは我々のもとに数秒で到達することでしょう。声をかけて藪の中に退避してもらい、慎重に頂上を目指しました。ちなみに下山時も車止め付近に別の個体が一頭居ました。そんなこんなで13時頃下山。

石狩岳・ヒグマ
石狩岳・ヒグマ

T様この度は、200名山3座完登おめでとうございました。また、色々なお話を聞かせていただいて楽しかったです。また遊びにいらっしゃってくださいね。よろしくお願いいたします。

2024/05/11~13 トムラウシ登山ガイド (予備日13日・十勝周遊)

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は常連のH様ご夫妻とGW後の残雪のトムラウシへ登ってまいりました。H様には何度もリピートしていただいているので、今回は課題として地図読みのトレーニングを兼ねて道程表を作成してきていただき、それを見ながら進んでみました。先の偵察で雪がないことは分かっていたので、短縮登山口からのスタート。樹林帯のアルバイトはだいぶカットされましたが、H様ご夫妻の道程表は初回としては相当に完成度が高く、磁針角度や注釈などがしっかりと書き込まれており、いきなり地図読みのコツやイメージを掴んでしまわれたようです。いやぁ、さすがですね。ガイドとして誇らしいばかりです!

積雪は短縮登山口では完全に消えており、温泉ルート分岐のちょっと先からコンスタントに雪が出てきました。天気はまずまずで、高曇りながらカムイ天上では十勝連峰やニペソツ・石狩・ウペペサンケがくっきり見えました。こまどり沢の下降もかなり雪は少なく、ほぼ夏道沿いに危険なく下降することが出来ました。前トムまでの登りでは、ほぼ全て雪渓でつなげたのですが(途中でエゾユキウサギが三匹出現)、エッジのわずか数十メートルがハイマツに阻まれており、スノーシューでの藪漕ぎを余儀なくされてしまいました。そんなこんなも春山あるあるですね。

周りの山々の景色から、前トムからはツボで歩けるだろうと判断し前トム平にスノーシュー・ロープ等をデポ。結果的にここから上はトムラウシ公園以外には雪がありませんでした。さらにトムラウシ公園のハイマツの影をテン場に定め、南沼を経て夕方くらいにピーク着。旭岳や白雲岳など表大雪の山々もすべて見渡せました。風がやや出てき始めていたので、ここからそそくさとトムラウシ公園に戻り泊。トムラウシ頂上を見渡せるハイマツの影にテントを設営し、食事の用意に取り掛かりました。

今回の夕飯は、行者にんにく入りのキムチ鍋。行者にんにくとキムチの風味が良く合うこと!なんとお客様はビールを持って来てくれており、乾杯となりました。夜半に風が強まりましたが、この日は太陽フレアの真っ只中。なんも見えないなと思っていたのですが、お客様の写真を後で確認してみると、なんとオーロラもしっかり写っておりました。肉眼では見ないけど写真には写るというものなんですね。トムラウシからオーロラを撮れたのはなかなか貴重ではないでしょうか。

翌朝の朝食は、行者にんにく入りパスタ。ソースはアラビアータを用意したのですが、ピリッと辛いトマトソースに行者にんにくがめちゃくちゃ合うのです!まぁこれもめちゃくちゃ滋養強壮料理ですがね笑。朝は晴れてはいたものの、やや風もあり、これからの天候の崩れも勘案し、そそくさと下山をしました。気温は高く、こまどり沢への下り雪面も柔らかだったので、アイゼンも使うことなく突破。昼前には短縮登山口へ下山。鹿追まで降りて、お昼ご飯は「大草原の小さな家」のバイキングランチ。

翌朝は予報通りの雨。この日は予備日に充ててお楽しみプランとしていたのですが、これは外を出歩く感じではないので、十勝の観光地でも見て回りますかという方向に。音更道の駅・柳月でお土産購入→愛国駅→幸福駅→ファームレストラン野島さんちで昼食→六花の森→中札内道の駅→ばんえい競馬→いっぴんにて豚丼→帯広空港という、壮大なお楽しみプランで締めくくりました。いやぁ、今回はめちゃくちゃ盛りだくさんで楽しい旅でしたねぇ!というわけで、H様、またよろしくお願いいたします。今回も有難うございました!

2024/03/08 白雲山登山ガイド

皆さまこんばんは。登山ガイドの西田です。今回は十勝平野や然別湖畔から悠然と望まれる白雲山へ登ってきました。お客様は、毎年お越し頂いているU様。この方は北海道の旅がお好きで何度も何度も足を運んでくれているマニアでして、オススメの場所や食べ物など、むしろ教えていただくことも多いようなお客様です。今回は然別の風水で集合の後、ヌプカの里登山口から日当たりの良い斜面をスノーシューハイキングで登行してみることにしました。(然別湖畔側の登山道は駐車場が離れていて、トンネルを通って結構歩かなくては到達できないので不便なのですよね。)

さて、牧草地の脇の登山口を9:20スタート。ここからすでに展望はなかなか良いのですがね。まもなく気持ちの良いダケカンバの樹林帯に入り、トラバース気味にドンドン進んでいきます。気温はそれなりに低いものの、天気がよく暖かい日差しが心地よいどころか暑くすら感じジャケットなどを脱ぎつつ調整します。のんびりとスノーシューをきしませながら登ること小一時間。「白雲山登山口~白雲山」という看板のある場所で登山道は沢筋から離れ、なかなか急峻な山腹斜面を駆け上って行きます。この山はユキウサギの足跡がとても多いですね。

標高が徐々に上がり針葉樹の混成を増しながら段々と空が近づいてくると、30分ほどで岩石山分岐に突き当たります。十勝平野や東ヌプカウシヌプリが綺麗ですねぇ。ここからさらに尾根筋を軽アイゼンに履き替えたりもしながら、一時間も進むと岩混じりの白雲山のピークです。頂上からは遠く然別湖はもちろん、ウペペサンケ山や南ペトウトル、日高山脈なども望まれました。視界が良くてとても気持ちのいいピークでしたね。

下山も足元に注意しながら、十勝平野を眼下に見ながら下っていきます。今度U様とお会いするのはパキスタン遠征の後だな…土産話をするのがまた楽しみだな、などと考えながら2時間ほどで登山口に戻ってきました。白雲山は十勝という場所柄、天候が安定していることが多く、短時間で登降できる近くて良い山。ですが、しっかりスノーシューワークや場合によってはアイゼンワークも要求される山です。晴れた日は展望もよく、初心者向けの冬山としてオススメの山です。

U様、今回もありがとうございました。またよろしくお願いします!

2020年、明けましておめでとうございます。新年恒例・層雲峡アイス

みなさま、明けましておめでとうございます。
いやぁ、もう2020年ですよ。すごいですねぇ。もはやSF映画の近未来の年代に差し掛かりつつありますね。
旧年中は色々な方に多変お世話になりました。本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

というわけで年明け一発目は、毎年恒例行事となりつつある層雲峡アイスクライミングに行って参りました。
メンバーはKさんとCちゃんのお二人。ヘルメットにしめ縄を飾ったJさんはどこで何してるんだか今回は欠席。
層雲峡へついてみるといやはや風の強いこと…正月からアイスクライミングの洗礼を受けてしまいました。
とりあえずということで、まずは錦糸の滝へ。
アプローチでは川の氷結がまだ甘く、足首くらいまで川にはまってしまいました。年はじめはスノーシューがあった方が安全です

層雲峡・錦糸の滝を登る
層雲峡・錦糸の滝を登る

さて滝自体はと言いますと、やはりまだ氷が薄いようで下部では岩が露出していました。
僕はいつものユニクロのブロックテックパーカー(4000円)とワークマンの中綿革手(2000円)で登っていたのですが、この結構厳しめの状況でも全然問題なし。僕は見た目といい装着感といい、あんまりテムレスは好まないのです。ワークマンの中綿革手はなかなかなおすすめ。

いやぁそれにしても寒かった!強風の中ホント途中で帰ろうかと何度も言いつつも、なんとかトップアウト。
Cちゃんの新ノミックのピックの先は、岩を叩いたのかなんなのかもげていました。遠慮せんでも僕の旧ノミックと交換してあげるのに…。

というわけで、とっても楽しい新年2020層雲峡アイスクライミングでした。
一緒にいって行っていただいた、Kさん、Cちゃん、ありがとうございました。
今年も、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

十勝連峰・カミホロカメットク、シーズンイン

カミホロカメットクといえば、十勝連峰の一角に鎮座する1920mの山で、ちょうど北海道のど真ん中は上富良野町という町にあります。

北海道のクライマーにとっては修練場のような場所でありまして、多くのクライミングルートがあり、環境も厳しく、いつも強風&吹雪、気温もかなり低いというなかなかいかつい山…そんな場所へ冬の間は多くの北海道のクライマー達が足しげく通います。

正面壁取りつき尾根
正面壁取りつき尾根

シーズン初めの肩慣らしということで、北稜クラブの若獅子S君にお付き合いいただき、カミホロ正面壁は中央クーロワールを登ってきました。

とりあえずとりつき尾根を上がってみると、うーんなんだなかやけに寒く感じる。やっぱりシーズン最初は体が慣れていないせいで寒く感じるなぁと思っていたら、気温計を見るとマイナス14℃…やっぱりカミホロは容赦ありません。

ヤツデ岩
ヤツデ岩

登攀中もシングルブーツでは足が冷え冷えで、手もテムレスでは耐えられません。午前中でサクッと登ってじゃぁついでに化け物でも触っていきますかと、下降尾根に向かうと…モナカ雪ラッセルが延々と続きます。あ~初冬はこうなるんだっけ。というわけで疲れてそのまま下山して早々と凌雲閣の温泉へ。

天気は終始晴天で珍しく微笑みのカミホロでしたが、やっぱり寒い!やっぱりカミホロはダブル靴やな!と思ったシーズンインでした。

付き合っていただき、また、写真まで撮ってくれたS君ありがとうございました!

中央クーロワール
中央クーロワール