2024/02/12 阿寒の森トレッキング

こんにちは。登山ガイドの西田です。先日は久しぶりに阿寒でのスノーシュートレッキングを催行させていただきました。今回おこしいただきましたのは、オンネトーもご一緒させていただいたリピーターのT様ご家族3名様。当日の天候は晴れで、気温はマイナス5〜1度位だったでしょうか。阿寒としては温暖な朝で、おだやかな雰囲気の中スタートとなりました。雄阿寒の登山道下部をスノーシュートレッキングしながら太郎湖次郎湖などを歩くのですが、T様は久々のスノーシューと起伏のある地形にご苦労の様子。雪も焼結が進んでいないサラサラ雪で足が取られるため、歩きにくかったですね。そんなこんなで、普段より2時間位長い事遊んでしまいましたが、T様この度もありがとうございました。気が向いたらまた遊びにいらっしゃってくださいね!よろしくお願い致します。

2024/02/02 摩周湖トレッキング・阿寒アイヌコタン・屈斜路湖周遊

皆様こんばんは。2月の初旬に摩周湖トレッキング・阿寒アイヌコタン・屈斜路湖周遊をご案内させていただきました。今回のお客様はJTB経由でご依頼を頂いた海外からおこしのK様。阿寒湖の鄙の座にお泊りで、表題のようなリクエストしていただいたのでした。

アイヌコタンではアイヌシアターイコロ、私の母の刺繍、丸木舟制作の現場などを見学。それから移動車で摩周湖へ移動、なんと今回は運転手さん付きだったのですが…。摩周湖でスノーシュートレッキング。摩周湖のスノーシュートレッキングは催行が意外とというか、当然ながらというか霧の摩周湖といわれるだけに、視界が悪かったり、吹きさらしなだけに風が強いことが多く条件が難しいのです。なんで、私の場合屈斜路湖とセットにしておいて状況によってフレキシブルに変更が可能なように計画することが多いですがね。

この日は、歩いていると摩周湖の湖面が広く見えてカムイシュ島も遠望できるようにまでになりました。途中キタキツネに会ったりしながら硫黄山や砂湯なども周遊し、17時くらいに阿寒湖へ戻ったのでした。K様この度はありがとうございました。また遊びにいらっしゃってくださいね!

2024年 冬シーズンの買ってよかったおすすめのギア達

皆さまこんにちは。登山ガイドの西田です。以前アップした「買ってよかったギアたち」のページは当ホームページでも一二を争う人気記事でしてね。皆様山の装備や、便利グッズにはご興味がお有りのようですね。というわけで2024年の冬シーズンの買ってよかったおすすめギア達をご紹介したいと思います。

■TSL 418 UP&DOWN GRIP

これ(アイキャッチ画像)はおフランス製のスノーシューなのですが、正月のカムエクや2月の知床アイス探検で使用するために購入しました。大きな特徴は、ヒールリフターがクライミングサポートとして機能しつつも完全にキャンセルすることが出来、つまりブーツフィット部分がゼロポジションよりさらに地面側へ倒れ込む仕様になっており、下降歩行時のヒールステップの安定性がかなり高いことです。スパイクはピンのようなポイントと縦のギザギザ、前爪という構成でなかなか登攀性も高いと思います。実は当方ではお客様のレンタル装備として、スノーシュートレッキングで使っているものは廉価版の305 ACCESSというモデルで、これもダウングリップ以外は同じような仕様で、着脱が用意で軽快に使える機種です。なにより2~3万円で買える安さが良いですね。というより、私は某社の定番スノーシューは元価格もメンテナンス性もあまり良くなくて好きではないんですがね。ユーザー登録なしではベルトの交換すらしてくれません。TSLのスノーシューはガッツリ使い込んでおり、実績的に信頼感があります。モンベルからも機能性の高い新機種が出るようなので気になるところです。

■モンチュラ ライトキャップ

モンチュラ ライトキャップ
モンチュラ ライトキャップ

これはバラクラバ、いわゆる目出帽ですね。バラクラバは特に厳冬期の冬山でも悪条件下においてとても重要な装備の一つです。顔を強風や低気温による凍傷から守ってくれる心強い味方。ハードシェルのフードのフィッティングと合わせて、しっかりとこだわりたいところです。このモンチュラのバラクラバは何より立体裁断で顔や頭にきれいにフィットするところが素晴らしい!目周りや口元で余計なボリュームが出来ず視界が遮られないため足のステップが見やすいです。生地も適度な保温性と通気性が相まって心地よく、口に通気の穴が空いているのでメガネやゴーグルも曇りにくくなっております。耳も音が遮られないようにメッシュになってるという徹底ぶり!はっきり言って他のアウトドアメーカーのものは概ねワークマンで売られているものと機能的にはそんなに強い競争力を持っていませんが、このモンチュラのバラクラバは8800円しますが指名買いするだけの価値は十分にあると思います。こんなこに細部にこだわりのある逸品は他に無いと思いますね。

■プロテクトJ1

プロテクトJ1
プロテクトJ1

これはマラソンなど長時間のスポーツ時に使うための皮膚の保護用クリームです。普段重荷を担いで長時間歩くことの多い私にとって無くてはならないもので、靴ずれ予防として足にはもちろん、ザックのショルダーやウェストハーネスのスレ予防として、肩や腰などにも塗ったりします。効果も持続性も高く、登山には非常に有用なものですね。これを塗って更に局所的にテーピングなどで保護をすればかなり靴ずれは予防できるでしょう。山屋さんにはもちろん他のスポーツ愛好家にも非常におすすめできるものです。

■防寒テムレス+Tips

テムレス
テムレス

テムレスはもはや海外でもユーザーが多くいるほどの定番ですからご存知の方も少なくないことでしょう。もちろん素晴らしく有用なこの手袋ですが、冬の登山者向けにもう少し進んだティップスをお伝えしてみましょう。テムレスは操作性や快適性を重視し、保温性はそこそこのアイテムとして皆さん納得してお使いのことと思いますが、すこし保温性を上げられる工夫があるのです。それにはまず「アンダーカフ」で使うこと。つまりグローブの裾をジャケットの袖の中にたくし込んで使うことです。これだけで保温性は一段階上がります。そして「VBL」で使うこと。VBLとはベイパーバリアライナーの略で、簡単に言うと第一レイヤーに未透湿素材を用い覆ってしまう…早い話が一番下に薄々のビニールやニトリルなどの手袋などをつけることです。こうすることにより、汗の気化熱で手が冷えづらくなり、テムレス自体にも汗による湿気が移らなくなります。ただしこの薄々手袋はタイトフィットであっては血行を阻害し逆に寒くなるので、適度なゆとりが必要です。一番下のレイヤーにはすこし大きさにゆとりのある物をチョイスしましょう。ちなみにテムレスにはデメリットもあって、よく知られたビレイ・懸垂下降時の巻き込み不具合の他にも、低温環境でストックやピッケル・ショベルのグリップなどと共に雪を握り込んでしまうと氷化しやすいというのがあります。グローブが完全防水で薄い材質のため、雪が僅かずつ溶けてしまうためでしょうね。このようになってグリップに付いた氷を握り込んでいるとその氷がどんどん肥大していき、手も冷えて滑るので氷をその都度落とすしかないです。これは積雪時のアイスクライミング時にも滑る感じがになります。テムレスを使う際にはそれ相応の作法があるということですね。いずれにしてもこのグローブは、おおくのアウトドアメーカーの開発者が作ったグローブを差し置いて、もはや登山には無くてはならないものになったと言えます。

■ワークマン バズヒートフライヤーパンツ

ワークマン バズヒートフライヤーパンツ
ワークマン バズヒートフライヤーパンツ

ワークマンもまたアウトドアウェアメーカーにとっては恐ろしいほどの脅威で、多くのアイテムは登山活動に十分に使えてしまします。このバズヒートパンツは端的に言うとナノエアパンツみたいな透湿インサレーションパンツなのですが、機能性はなかなかどうして悪くないもので、透湿性・保温性ともに程よく十分です。もちろん本家のナノエアパンツも高機能なのですが、パタゴニアで滅多にラインナップに乗らず、なかなか買えません。それに引き換えワークマンの物はお店に行けばいつでも買えてしまいます。しかも安く。このパンツは大人気のようで、かなり売れているようですね。同素材のジャケットもあります。

2024/01/08 摩周・屈斜路湖&神の子池トレッキング

皆さまこんにちは。ガイドの西田です。先日は表題の通り摩周・屈斜路湖&神の子池トレッキングを周遊プランとして催行させていただきました。このプランは、エリアが広いので一日で行けるギリギリの線を攻めています笑。今シーズンは雪は少ないですが、なんとかスノーシュで歩けるくらいには積雪もあり、静かなウォーキングを楽しめました。某リゾート開発の資金が入るらしいこの地域ですが、やっぱり見どころは多いですね。M様また遊びに来てくださいね!

2024/01/05~06 上ホロカメットク山&三段山BC・登山ガイド

皆様、こんばんは。先日は常連のお客様HA様と上ホロカメットク山と三段山へ雪上トレーニングとバックカントリースキーを目的として行ってまいりました。最近の北海道は本当に雪が少ない!それでもなんとか天候によるリスクや積雪などを考慮し白銀荘ベースでこのような計画を提案させていただきました。強風や雨で雪面状況はなかなかリスキーで行動が制限されましたが、やっぱり三段山のパウダーと白銀荘のあずましさは素晴らしいです。夕食は上富良野の「まるます」にて焼肉を食しました。HA様、またお時間があるときにでも遊びにいらっしゃってくださいね~!

2023/09/15~17(予備日18日)旭岳~トムラウシ縦走登山ガイドプラン

皆様こんにちは。登山ガイドの西田です。9月も半ばを過ぎましたね。今年は暑い夏が続き、山中も異常な高温でなかなか大変でしたね。さて先日は、本州からおこしのK様、H様お二人を旭岳~トムラウシ縦走登山ガイドプランへご案内させていただきました。

初日は旭川空港にてお客様と合流。そのまま旭岳温泉へ移動。今回は山岳スキップさんの運転代行を依頼させていただいているので、車の予備キーを大雪山荘さんへお預けします。大雪山縦走は車の回しの問題がありますからね。山岳スキップさんを利用するとスムーズに車を旭岳からトムラウシ短縮登山口へ移送していただけるので、大変ありがたいです。

山岳スキップ
http://sangaku-skip.jp/

さて、入山初日。天候は朝から晴れ。 気温は15℃前後とかなり高め。この時期としては異常な高温と言っていいでしょう。 秋の澄んだ 空気のなか 6:30始発のロープウェイに乗って旭岳を登高します。ピーク着が9:00。少し休憩をして後旭のガレガレの下りを経て、北海岳着が11:30、白雲岳分岐が13:00。今シーズンのヒグマ頻出状況にあって、さすがに白雲岳分岐にはもうザックをデポする人は居ませんでしたね。白雲岳着が13:30。この暑さとあってはまだまだ紅葉はすすんでいませんが、素晴らしい秋晴れの景色でした。白雲岳避難小屋着が14:30。水場はかなりチョロチョロになっていましたが、まだ枯れてはいませんでした。そんなこんなで浄水したり夕食をとったりしつつ、19時くらいに就寝。冬用シュラフを持ってきたわりに、かなり暖かい小屋の中だったので、布団のように上にかけて寝ました。

翌日はいつものように4:00起き5:30発。この日の天候は曇模様であったものの早朝の気温としてはやや高めの10℃前後。風が5mほど。高根ヶ原付近の吹きっさらし地形では風がかなり抜けますが、この日はレインウェアやウィンドブレーカーを着るだけでなんとも無かったですね。6:30高根ヶ原分岐、9:00忠別岳、12:30化雲岳。歩みを進めるにつれ天気が良くなりまた暑くなってきました。全体を通してかなり異常高温の大雪縦走と感じましたね。この日の泊地ヒサゴ沼着は14:30。テン場にはテントが5張りほど。雪渓からの流水は僅かになっていましたが、なんとか取れました。(まぁここは沼の水もあるので、水には困りませんが。)あたりにはナキウサギの声がこだましておりました。夕食を食して19時就寝。

最終日は午後から天気が崩れる予報だったので、早めの3:30に起床、5:00出発。 天候は高曇りながらも雲海も広がる感じで晴れ間も覗いておりました。旭岳や十勝岳も時折雲に隠されながらも基本的にはすべて見通せております。天上の景色を望みながらロックガーデンのアップダウンを経てトムラウシピーク着が9:00。前トム平が11:00。短縮登山口着が15:00でした。蓋を開けてみれば、3日間ともずーっと見晴らしのいい最高の大雪縦走でしたね。今回は珍しくヒグマも見かけませんでした。予備日は荒天の予報だったので、里場の観光などを経て終了。K様、H様この度はありがとうございました。

ちなみに、大雪縦走は普通こんなに簡単にはいきません。この次の週には山中では気温が0℃近くまで一気に下り、霜や薄氷が観測されています。このような状況の急変が大雪山の怖いところなのです。 シーズンも終盤ですが、 紅葉の大雪もみなさまご安全に登山されてくださいね。

2023/07/24~27 幌尻岳額平川ルート登山ガイド

皆様こんにちは。北海道の登山トレッキングガイドの西田です。さぁ今回は皆様お待ちかねの幌尻岳の記事です。昨年は8月の大雨での通行止めによる中止となってしまっていたため、この度は非常に久しぶりの幌尻岳額平川ルートのガイディングとなりました。今回ご案内させていただくのは関西からお越しのS様御一行4名様。お客様は12月1日の予約争奪戦をクリアして随分と前から意気込んで計画を組み立ててくださっていたのでした。

まずは7/24(移動日)は、お客様と千歳空港にて合流をし富川のマックスバリュで行動食の準備をし豊糠山荘へ。翌7/25、天候は曇り時々雨(0.5~1mm程度)と微妙ながら、朝は降っておらず出発することに。シャトルバスの2便(8:00)にゆられつつ一時間ほどで第2ゲートバス停(8:45)へ。身支度をして林道を歩き北電取水施設へ(11:30)、ヘルメット着用、渡渉用の靴に履き替えて、最初の渡渉点より額平川へ突入(12:00)、渡渉点の水位は概ね膝下〜太もも程度でした。最初の渡渉で渡るのに苦労するようなら危険増水水位なので諦めて引き返しましょう。今回のお客様はワークマンのネオプレン靴で渡渉していましたが概ね問題はなかったようです。ただし、当然沢専用の靴ではないので石の上では多少滑ります。解決策としては古い靴下をネオプレン靴の外に履かせると大分良くなるようです。歩きに自信がある人はこれでも大丈夫ですね。お金に余裕がある人はフェルト靴を。そんなこんなで幌尻山荘着が14:00。

幌尻山荘の宿泊者数は全部で30名程度(満員時50名)。予約時のパンク状態は旅行代理店の占有が原因なのでしょうか。キャンセルはやはり多いそうで東大雪荘などと一緒の状態ですね。バイオトイレが治っているようで使えるようになっていました。トイレ使用協力金は一日1000円(携帯トイレ一個付き)、携帯トイレブースは無料、毛布、シュラフ、上水は500円です。バイオトイレは朝5時くらいから7:30(消灯時)まで、ザックは小屋の下の倉庫へ、ザックや沢シューズなど濡れ物は基本的に小屋内へは持ち込まないように。

7/25アタック日、夜半に局所的な大雨。3:30くらいにはみんなごそごそやりだし始まるので外の様子を見に行くと、まだ雨模様&沢の増水少々。どうやらこの日は短期的にザッと降り出す不安定な天気。出発を遅らせ雨をやり過ごすことに。6:00発、命の水8:00着。山腹斜面の急登が身体にこたえます。9:00カールバンド到達。どこもかしこもヒグマの掘り返しあとだらけ。圏谷のお花畑が素晴らしい。ガスの間から北カール、戸蔦別岳のルートが覗いたり消えたり。10:20幌尻岳着。気温14℃くらい、風は5〜6メートル程度。なかなか寒く残念ながら視界もそれほどない。戸蔦別岳ラウンドは諦め、記念写真を撮って休憩をしピストンだけで下山することに。花は、ミヤマアズマギク、ウスユキトウヒレン、ナガバキタアザミ、ウサギギク、ハクサンイチゲ、ハイオトギリ、チシマツガザクラ、リンネソウ、イワヒゲ、イワブクロ、イワギキョウ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、エゾツツジ、チシマフウロ、トカチフウロ、ムカゴトラノオ、アオノツガザクラ、ミヤマダイコンソウなどが咲いていました。写真を撮ったりナキウサギに遭遇したりしながら、14:20幌尻山荘着。

7/26、朝3:30起床(目が覚めてしまう)、山荘5:30出発、北電取水施設7:30、第2ゲート10:20、シャトルバス12:00~豊糠山荘着12:45、帰路の林道は熊糞が10個以上あり(行きでは無かったもの)、なおかつ食痕も非常に多くかなり緊張をしつつ下山しました。林道で見られる花はオニシモツケ、サラシナショウマ、マツヨイグサ、ハンゴンソウ、アカツメクサ、ウツボグサ、ノリウツギ、キツリフネ、ツルアジサイ、ムシトリナデシコなど。

S様、T様、T様、K様、今回はうまくいきましたね!ジャンケンポンにはまた次の機会に。また北海道へ遊びに来てくださいね!

2023/07/23 斜里岳登山ガイド

こんにちは。北海道の登山トレッキングのガイドの西田です。先日は斜里岳へ札幌からお越しのリピーター・T様御一行をご案内させていただきました。催行当日は晴れ時々曇りとまずまずのお天気。珍しく私はこれが今シーズン初の斜里岳のご案内でした。

夏の斜里岳は沢の渡渉がた楽しい!滝がダイナミック!夏空に水しぶきが映えておりました。危なげもなく登頂も出来、新道の眺望もたっぷり楽しめました。花はオニシモツケ、ミソガワソウ、ヨツバシオガマ、イワギキョウ、タカネトウチソウ、ミヤマダイコンソウ、ナガバキタアザミ、フタマタタンポポ、レイジンソウ、ミミコウモリ、リンネソウなどが咲いていました。

T様、この度はありがとうございました。お元気な皆さまとお会いできて僕も元気をもらいました。またよろしくお願い致します。

2023/07/19~20 大雪山・旭岳~裾合平ラウンド&愛山渓登山ガイド

皆様こんにちは。北海道の登山ガイドの西田です。先日は大雪山は旭岳~裾合平ラウンドと、愛山渓トレッキングに行ってまいりました。今回ご一緒させていただくのは北海道ご在住のO様。前回は雄阿寒岳をご一緒させていただいたリピーターさんです。この方は北海道の方ということもあってか、なぜでしょう随分昔からの知り合い、または親戚であるかのような親近感を覚えてしまいます。

さて、19日は天気予報は曇り時々雨といったところだったのですが、ロープウェイで姿見を降りるときには曇り、ながらも旭岳の頂上につく頃には青空もチラチラと覗いているという感じでした。後旭側の雪渓もさすが道産子とあって非常に上手いです。広々としたどこがピークかわからない間宮岳をやりすごし、中岳分岐を降りて中岳の湯に到着。ここには携帯トイレのブースがあります。少し休憩をした後裾合平へ。そろそろチングルマは散りはじめといったところで、綿毛になっている株も多くなっておりました。

翌20日は愛山渓トレッキングということで、愛山渓~松仙園~6の沼~愛山渓という道のりを周遊してみました。この 松仙園 ルートは長らく廃道状態になっていたものが有志のお力により2020年に復活、7/14~9/30の期間開通だそうです。この 松仙園 ルート もかなり素晴らしい自然散策が出来ますね。釧路湿原や雨竜湿原などとも違った、高山の麓の深山の雰囲気に満ちたワイルダネスが広がっておりました。

私達は花を見ながらゆっくりと時間をかけて巡ったので、所要時間はなんだかんだで7時間ほどかかりました。ルートはわかりやすいものの、ぬかるみがあったり、登りもそれなりにあり、なによりヒグマの気配が濃厚なため、誰でもハイどうぞというルートでは全く無いです。普通に熊スプレーと登山装備で来たほうが良いです。ですが歩くと気持ちのいい素敵な場所ですね。花はワタスゲ、キソチドリ、ミヤマリンドウ、タチギボウシなど。モウセンゴケもたくさん見られました。O様今回も楽しゅうございましたね。また次もよろしくお願いいたします。

2023/07/15~16 大雪山・旭岳~黒岳石室~裾合平ラウンド登山ガイド

皆様こんにちは。北海道の登山ガイドの西田です。初夏の盛りに大雪山へ行ってまいりました。今回は当初、旭岳~トムラウシ縦走を企てていたのですが、白雲山避難小屋の付近でヒグマの出没が相次いでおり避難小屋が利用禁止になってしまったのと、日程中の天候も雨マークがチラホラと微妙だったため、プランを変更して旭岳~黒岳石室~裾合平~姿見ロープウェイというラウンドコースに計画変更をしました。

今年はやはりヒグマの出没や目撃情報などが多いですね。白雲避難小屋では親子熊などを含む複数の個体が出没しているようで、なかなか危険な状態となっていたようでしたね。このような危機的な状況であっても、写真を撮ったり見物したりでリテラシーのない登山客が多いことから小屋の利用停止という異例の事態となったようです。16日に小屋の利用禁止は解かれたのですが、いやいや16日から通常営業ですってあなた熊にはそんな人間の都合は通じるわけもなく…。つまり、白雲避難小屋以降の縦走路はおそらく今シーズンは少なくとも当面のところはリスキーなはず。そんなわけで、私達はあっさりトムラウシへの縦走は手控え、黒岳石室~裾合平ラウンドに切り替えたのでした。

姿見のロープウェイからカムイミンタラに降り立ち、旭岳を登り、後旭の雪渓をやり過ごし、強風の北海岳に到達。シトシトと雨の中を行軍しつつ黒岳石室に着いたのでした。天気予報のためか小屋には思った以上に登山客が少なく、快適な夜を過ごす事が出来たのでした。翌朝はガスがかかったり晴れたりで、前日よりはマシな天気。北鎮岳北側の雪渓はまだそれなりの規模で唯一軽アイゼンを使いました。中岳温泉の足湯を楽しみ裾合平へ到達すると、そこはあたり一面チングルマの花畑です。この期間あたりが最終見頃と言っていいところでしょうか。他にも花は、アオノツガザクラ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、ミヤマリンドウ、ヨツバシオガマ、イワヒゲ、イワブクロ、タカネスミレ、ミヤマキンバイ、クモマユキノシタ、チシマクモマグサ、エゾノリュウキンカなどが咲いていました。そんなこんなで、大雪山の素晴らしい景色、また厳しさなどなどを存分に体験出来たのでした。H様、S様、S様、色々とお話できて楽しかったです!また来年も楽しみにしております。