秋のお楽しみ山行及びトレーニングとして、日高一の険谷と名高いカムエク沢へ行ってきました。滝ばっかしでハラハラドキドキでしたわ!ちなみに核心部の大詰めで雷雨による増水のため北西稜にエスケープしていますが、なんとか生還してきました。以下は山行記録です。Goproビデオもあるよ!

Hokkaido Mountain Guide Shinsuke Nishida
秋のお楽しみ山行及びトレーニングとして、日高一の険谷と名高いカムエク沢へ行ってきました。滝ばっかしでハラハラドキドキでしたわ!ちなみに核心部の大詰めで雷雨による増水のため北西稜にエスケープしていますが、なんとか生還してきました。以下は山行記録です。Goproビデオもあるよ!

笑顔のとっても素敵なK様と、7月23日~25日にかけて知床連山・羅臼岳から硫黄山の縦走をしてきました。K様は鹿児島からお越しの方で、北根室ランチウェイを踏破、その後勢い余って知床連山へと足を伸ばしてきた強者…。
岩尾別温泉から羅臼岳を経て二ツ池でテント泊、二日目は硫黄山へ登ってカムイワッカ登山口へ下山。微妙な天気予報とは裏腹に終始雨に降られることもなく、存分に地の果ての極上トレイルを楽しんでいただけました。やっとついた硫黄山ではコマクサや一輪だけ咲き残ったシレトコスミレがお母さんをお出迎え。
最終日は予備日の消化として羅臼湖でのトレッキング&羅臼で海鮮丼を賞味していただきました。いやーえがったですねお母さん。山のことや九州のことなど、色々なお話をしていただけて楽しかったです。また北海道に遊びに来てくださいね!
いまさらですが、やっとビデオも編集できたので4月のお楽しみ山行として利尻の長浜ダイレクトへ行った時の記事を投稿いたします。パートナーはいつもお世話になっている好日山荘ファクトリー店店長の小山田さん。

04/03 晴れ
まずは、稚内まで前日移動。腹が減っては戦は出来ぬので、駅横の「デノース」にて名物の米軍バーガーを食べましたが、これがサクサクしていてかなり美味!スラッピージョーなるチーズがかかったやつもかなり美味そう。で、フェリーに乗って鴛泊へ。旅館雪国にて泊。朝夕 2 食付きで 7000 円と良心的価格でご主人もとても親切な気持ちのいい宿でした。
04/04 曇り・霧のち晴れ 8:30 長浜栞橋~14:00Co1270 テン場
旅館前からバスに乗って長浜栞橋へ。身支度を整え、ここから大空沢をワカンでしばらく登高。少しガスっぽいが天気はまずまず。手袋がいらないほど気温が高かった。それなりに軽量化してきたつもりながら、やっぱり初日の全装ザックは重かった~。スキーヤーのものと思われるスノーモービルの跡がずっと続いておりました。Co500 付近から北側に進路を向けて長浜尾根上に上がる。ざらめ雪のラッセルはせいぜいくるぶしほど。たまにヤブの横を踏み抜く。昼に近づくに連れ視界が開けてきてピークはもちろん仙法師第二稜や P1、P2、バットレス、西壁や青壁が望めた。快晴無風のなか Co1270 まで進んで、稜上を少し掘り下げてテントを貼る。ここまでは全部ワカン。正面には三面山が見える。
04/05 晴れ時々ガス・爆風 5:00 テン場~6:00 三眺山~8:00 長浜ダイレクト
取り付き~12:00 本峰ピーク~16:30Co360 樹林帯テン場
朝起きると、暖かく、風もなく良い天気。しかしテン場からアイゼンを履いて小一時間も歩いているとガスに巻かれていや~んな感じ。ジリジリと三面山を登ると、ピーク直後にクライムダウンの箇所が二箇所でてきた。最初は 3m 程度の小さい下りだが、後のは少し北側に一旦巻き下る形になっていおりガスでルートが確認できないので一応ロープをつけて探りながら下った。細尾根をやりすごしながらガスの中 2 時間程登高し、長浜ダイレクトの取り付きまで来た。ガスの切れ間から岩壁の全容が見える。おおまかには下部の壁があってバンド上に岩塔がドンと乗っている感じ。弱点とみられる凹角が左と右にあり、左は草付きが少し見えていて、右は日当たりの良い部分にツルッとしたスラブ状の岩が出ている。バンドの上の岩塔には雪にパッキングされた短く浅い立ったチムニーがあり上部まで続いている。我々は一番無難そうに見える左の凹角に取り付いた。
2p 目:西田。チムニー横の雪壁を除雪クライムして上部へ。除雪した壁のリスに古い残置ハーケンがあった。上部は厚さ 1m ほども除雪をして、なんとか上部にマントルを返す。傾斜が落ちた雪稜上にでてアックスビレー。全身がずぶ濡れに。このあたりで風が吹き始める。50m
3p 目:小山田。細い雪稜を進むとピナクル状になっていて、右側を歩空中トラバース。イボで 1 ピンとって雪壁を直上。ビレイしていると強風でオーバーパンツにエビの尻尾が出来ていた。フォロー途中では雪が崩壊してテンション状態でなんとか上がった。40m
4p 目:西田。雪稜をそのまま進んで本峰直下へ。20m
ピークに着くと祠は出ていたが雪でパッキングされていて、最初は祠だと気づかなかった。写真を撮りそそくさと北稜を下降しようと進む。半ば僕らはもうお疲れさん気分であったが、ここからが本当の核心の始まりだった。視界も悪いのもさることながら、下るに連れて風がハンパではなく強くなってきたんである。1400m くらいまで下ると、もはや立って歩くのも不可能で、バイルを突き立て飛ばされぬようにしながらも風の吹く方向なりになんとか這いつくばって僅かずつ移動するような状態。うつ伏せになって飛ばされないように耐えようにもザックに横風が当たって体が転がされてしまう。まるで冬富士。暖気でゴーグルは曇って使い物にならず、アイゼンは雪が付いて滑りまくる。よろめいて地を這いながらわずかづつ下るも、もはやこれ以上風を強く受ける稜上を進むことは無理と判断。ともかくなんとか立って進める長官山脇の雪田をトラバースし、風の弱い北稜の東の沢型を下って樹林帯に逃げ込んだ。長官山から視界が開け沢型を確認出来たのはまだしも幸いで、ほうほうの体でCo360 付近まで下りテントを張った。テン場で気づいてみると、ストックの片方と、エイリアンの黄色がなくなってしまっていた。強風に翻弄される間になくなってしまったらしい。翌日は樹林帯を姫沼の道路まで突切り、8:55のフェリーで稚内へと戻りました。

やっぱり利尻は一筋縄ではいかない!一度自然が荒れれば人間の力なんて小さなものですねぇ。でも厳しい自然から学ぶかけがえのないもの・尊さは素晴らしいですね。今回一緒に行ってくれた小山田っつと、利尻の自然よありがとう!また行きます!そんなこんなでGoproビデオでなんも見えない五里霧中のリッジ登高と風の轟音をお楽しみに下さい。

テレビの仕事で何度かご一緒させていただいたKさん。仕事だけでなく山道具をもらったり本州の情報を教えていただいたり、お世話になりました。雌阿寒の撮影の後に突然のお別れのお知らせを聞いて、ずーっとなんだか信じられないような気持ちでした。
剱岳はあなたがテレビの仕事をするきっかけとなった山だとお話してくれましたね。以来いつかはいってみたいと思っていました。満天の星空、秋晴れに映える岩壁、雷鳥沢では温泉にも入りましたよ。やっぱり剱岳は良い山ですね!




2016年9月20日~21日、目下鋭意編集作業中の新版「北海道の山と谷」の踏査で、ポントナシベツ岳直登沢に行って参りました。今年はお盆明けより天候が最悪…。連続台風により日勝峠をはじめ国道や高速道路などの通行止めが相次ぎ、十勝や日高など平野部の水害規模も大きく、沢登りの計画は中止に次ぐ中止となってしまいました。中の川右股、アルファ&ガンマルンゼ、ポントナシベツ直登沢と、大きな計画の中止を続けざまに余儀なくされてましたが、三度目の正直としてやっとポントナシベツの完遂を果たすことができました。

久しぶりの大きめの沢で、焚き火やツェルト泊、夜空の星、大滝の高巻きなどを堪能できました。この沢の核心、直登沢大滝の岸壁はかなり崩壊しているようで北大Pが登ったときのクラックや凸凹はスッキリと無きものに…。元々斜めに走っていた水流はすだれ状に広がっていました。いやはや、今年は沢登りには辛い年でしたね。
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